「事務職女性のキャリアプランの考え方は?」
「事務職に転職する場合、キャリアプランの例文を参考にしたい」
女性はライフステージが変化する可能性があり、キャリアプランとの両立に悩む方は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、プライベートと仕事のバランスがよいキャリアプランの考え方や転職活動で参考にできる例文を紹介します。
- 女性のキャリアプランはライフステージ別に考える
- 事務職に就きたい女性がキャリアプランをアピールする例文
- 女性で事務職に就く人がキャリアプランを立てるメリット
- 女性がキャリアプランを立てる3つのポイント【事務職】
- 女性で事務職に就く人がキャリアプランを立てる手順
- 【実体験】事務職の女性のキャリアプラン成功例
- 事務職の女性でもスキルを身につければキャリアアップは可能
事務職の女性がキャリアプランを立てるメリットや、実際に事務職で働いた経験をもとに、成功した事例も交えて解説します。
事務職は女性に人気な職種なため、転職活動では差別化するためにもキャリアプランをしっかりと立てておきましょう。自分の状況と照らし合わせながら、キャリアプランニングの参考にしてください。
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事務職の女性のキャリアプランはライフステージ別に考える

女性のキャリアプランは、以下3つのライフステージ別に考えましょう。
- 独身の場合
- 既婚・子なしの場合
- 既婚・子ありの場合
それぞれのライフステージで、重視すべきポイントが異なります。
具体的な注意点も交えて解説するので、自分の状況や将来設計に合わせて考えてみてください。
独身の場合のキャリアプラン
独身の女性の場合、キャリアプランで注意すべきことは、ライフステージの変化の有無で分けて考えます。
独身女性のキャリアプランニング
ライフステージの変化 | キャリアプランニング例 |
あり(結婚や出産の予定・希望がある) | ・結婚や出産後もバリバリ働きたい ・在宅ワークやフレックスタイムを活用したい ・パートナーの転勤次第で勤務地を変えたい |
なし(結婚や出産をしない) | ・さまざまな部署を経験したい ・◯年後には管理職に就きたい ・仕事の幅を広げるため資格取得を目指している |
ライフステージの変化 | キャリアプランニング例 |
あり(結婚や出産の予定・希望がある) | ・結婚や出産後もバリバリ働きたい ・在宅ワークやフレックスタイムを活用したい ・パートナーの転勤次第で勤務地を変えたい |
なし(結婚や出産をしない) | ・さまざまな部署を経験したい ・◯年後には管理職に就きたい ・仕事の幅を広げるため資格取得を目指している |
結婚や出産の可能性がある独身女性は、仕事とプライベートの両立を考慮したキャリアプランニングが必要です。出産する場合は一時的に仕事から離れるため、出産前と同じペースでのキャリアプランニングが難しくなります。
一方で、仕事に打ち込みたいと考えている独身女性は、やりたい仕事や達成したい目標をキャリアプランに組み入れましょう。ライフイベントの可能性が低い場合、キャリアプランニングがしやすく、管理職を目指すことも可能です。
既婚・子なしの場合のキャリアプラン
既婚で子なしの女性の場合は、出産予定の有無でキャリアプランを考えましょう。
既婚・子なし女性のキャリアプランニング
出産の予定 | キャリアプランニング例 |
あり | ・同じ仕事内容で経験を積みたい ・育休明けは在宅ワークやフレックスタイムを活用したい ・子育てが落ち着き次第、管理職を目指したい |
なし | ・さまざまな部署を経験したい ・◯年後には管理職に就きたい ・後輩の育成 ・指導にも力を入れたい |
出産の予定 | キャリアプランニング例 |
あり | ・同じ仕事内容で経験を積みたい ・育休明けは在宅ワークやフレックスタイムを活用したい ・子育てが落ち着き次第、管理職を目指したい |
なし | ・さまざまな部署を経験したい ・◯年後には管理職に就きたい ・後輩の育成 ・指導にも力を入れたい |
既婚で子なし女性で出産予定がある場合、産休・育休明けの明確なキャリアプランニングが重要です。出産後も仕事を継続したいなら、およそ1〜2年は仕事を休まなくてはなりません。
一時的にキャリア形成がスローペースになりますが、やり方を工夫して仕事を継続するプランを考えましょう。一方で、出産はせず仕事を頑張りたい女性は、ライフイベントから受ける影響が少ないため、なりたい将来像を考えたキャリアプランニングが可能です。
既婚・子ありの場合のキャリアプラン
既婚・子ありの女性がキャリアプランを考える際、子育てに専念するか両立したいかを考えましょう。子育てに専念したい場合、キャリアを諦めるか妥協する方法があります。
企業は正社員で長く働く人が欲しいと考えるため、子育てに専念したい女性が転職するハードルは高いでしょう。短時間勤務や休みの融通がきくパートや、派遣社員の検討も視野に入れるといいです。
子どもが小さいうちはキャリアプランを休み、ある程度大きくなってから仕事を再開する方法もあります。実際に私の周りのママで、子どもが年長になる直前にパート勤務で就職し、小学生になってから勤務時間や曜日を増やす人は何人もいました。
残業が少なく、休日出勤がない事務職のパートを選ぶママが8割で、将来のキャリアプランも設計しやすい上記の方法はおすすめです。一方で、子育てと両立したい場合のキャリアプランは、子育て支援の活用や、家族の協力ををもとに計画しましょう。
▼ライフステージの変化に対応しながら転職活動をするポイントは、以下の記事も参考にしてください。

事務職に就きたい女性がキャリアプランをアピールする例文

女性が事務職でキャリアプランを立てる場合の例文を、以下3つのライフステージ別に紹介します。
- 独身の場合
- 既婚・子なしの場合
- 既婚・子ありの場合
自分の状況にあったものを参考に、キャリアプランの例文を考えてみてください。
独身の場合の例文
独身女性が、事務職のキャリアプランをアピールする例文は次のとおりです。結婚や出産の予定により内容が異なるため、それぞれ紹介します。
キャリアプラン例文(独身・結婚や出産予定あり)
私は、事務職で安定したキャリアを築きながら、結婚や出産後も働き続けたいと考えています。具体的なキャリアプランは以下のとおりです。
- 事務職の基礎をしっかりと身につける
- 効率的な仕事の進め方を習得する
- リーダーシップを発揮しチームを牽引する
仕事とプライベートの両立を大切にし、どのような状況でも柔軟に対応できるスキルを磨きたいです。
長期的には、より責任ある業務にも挑戦し、会社に貢献できる人材を目指します。
結婚や出産のライフイベントがあっても、継続して働く意思をアピールしましょう。また、仕事を通じて成長する意欲と、具体的に会社に貢献したい姿勢を見せることが重要です。
キャリアプラン例文(独身・結婚や出産予定なし)
私は、事務職として長期的にキャリアを築き、業務の幅を広げながら成長したいと考えています。
具体的なキャリアプランは次のとおりです。
- 事務職の基礎を身につける
- さまざまな部署で経験を積む
- 業務改善に積極的に取り組む
- 経験をもとに3年後には後輩を育成する
さまざまな部署で経験を積み、会社全体の業務の流れを理解しながら、効率的に仕事を進めたいです。
周囲と協力しながら、業務改善にも積極的に取り組み、3年後には後輩の育成や指導にも力を入れたいと考えています。
結婚や出産の予定がないことを直接的に言わなくても、上記のアピール例文で仕事に打ち込みたい意思が伝わります。
既婚・子なしの場合の例文
次は、既婚・子なしの女性がキャリアプランをアピールする例文です。
出産予定の有無で、それぞれの例文を紹介します。
キャリアプラン例文(既婚・子なし・出産予定あり)
私は、事務職として長く働き続けたいと考えています。具体的なキャリアプランは次のとおりです。
- 事務職の基本業務を正確にこなす
- 効率的な仕事の進め方を身につける
- 子育てと両立しながら管理職を目指す
将来的に子育てをしながら仕事を続けたいため、効率的な働き方を身につけ、限られた時間のなかでも成果をあげたいです。
在宅ワークやフレックスタイムの活用が必要になる場面でも、業務を円滑に進められるよう調整力を磨きます。
子どもが小学生になったら、管理職を目指して責任のある業務にも積極的に挑戦したいです。
既婚女性で今後出産をする予定がある方は、子育てと両立する具体的な方法を示したキャリアプランを作りましょう。
キャリアプラン例文(既婚・子なし・出産予定なし)
私は、事務職として長期的にキャリアを築き、業務の幅を広げながら成長したいと考えています。
具体的なキャリアプランは次のとおりです。
- 事務職の基礎を身につける
- さまざまな部署で経験を積む
- 業務改善に積極的に取り組む
- 経験をもとに3年後には後輩を育成する
さまざまな部署で経験を積み、会社全体の業務の流れを理解しながら、効率的に仕事を進めたいです。
周囲と協力しながら、業務改善にも積極的に取り組み、3年後には後輩の育成や指導にも力を入れたいと考えています。
出産の予定がない既婚女性は、目指したいキャリアプランに向けて具体的な行動を示しましょう。
既婚・子ありの場合の例文
子育て中の女性のキャリアプランは、周りのサポートや自治体の制度などを活用し、仕事と両立するアピール例文を作りましょう。
正社員かパートタイムのどちらに応募するかで内容が異なるため、それぞれの例文を紹介します。
キャリアプラン例文(既婚・子あり・正社員)
私は、子育てと仕事を両立しながら、事務職として長く働きたいと考えています。具体的なキャリアプランは次のとおりです。
- 事務職の基礎をしっかりと身につける
- パートナーや親の協力を得て両立する
- ◯年後のフルタイム勤務を目指して経験を積む
週に一度のフレックスタイム勤務を希望しますが、パートナーや親の協力を得ながら柔軟な対応が可能です。
また、子どもがある程度大きくなったら、フルタイムでの勤務を希望します。
限られた業務時間のなかで効率化を意識し、チームの一員として周囲と協力し、職場に貢献したいです。
子どもがいるママが正社員を目指す場合、将来的なキャリアを見据え、周囲の協力を得ながら事務スキルを身につける意思をアピールしましょう。
キャリアプラン例文(既婚・子あり・パートタイム)
私は、子育てと仕事を両立しながら、事務職として長く働きたいと考えています。具体的なキャリアプランは次のとおりです。
- 事務職の基本業務を習得する
- 業務の効率化を意識して働く
- 子どもが小学生になったら勤務時間を増やしたい
- 将来的にはリーダーポジションを経験したい
パートタイム勤務を希望しますが、子どもが小学生になる1年後には、勤務時間や曜日を増やし、チームリーダーのポジションにも挑戦したいです。
1年の間に事務職のスキルを磨き、周囲と協力しながら業務を進めます。
家庭と仕事のバランスを取りながら、長く活躍できる事務員になりたいです。パートタイムの求人に応募する際は、将来的なキャリアプランを盛り込みながら、長く働く姿勢をアピールしましょう。
パートタイムの求人に応募する際は、将来的なキャリアプランを盛り込みながら、長く働く姿勢をアピールしましょう。
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女性で事務職に就く人がキャリアプランを立てるメリット

女性で事務職に就きたい人がキャリアプランを立てるメリットは次の3つです。
- モチベーションが上がる
- 具体的なアクションプランが立てられる
- ライフステージや気持ちの変化に対応しやすい
事務職はプライベートとの両立がしやすく、働き方や仕事のやり方次第ではキャリアアップも可能です。仕事もプライベートも充実させたいなら、キャリアプランをしっかりと立て、目標となる将来像を明確にしましょう。キャリアプランを立てるメリットを、一つずつ詳しく解説します。
メリット1:モチベーションが上がる
女性がキャリアプランを立てるメリットは、モチベーションの向上です。キャリアプランを立てると目標となる将来像が明確になり、方向性や行動すべきことが明確になります。
具体的な期日とやるべきことがあったほうが、日々の仕事に充実感が生まれるのは間違いありません。仕事でうまくいかないことがあっても、軌道修正や、キャリアプランを立て直すこともできます。
モチベーションは、仕事を長く継続するためには必要不可欠です。キャリアプランを明確にし、日々の仕事に充実感をもたせ、モチベーションのアップに役立てましょう。
メリット2:具体的なアクションプランが立てられる
キャリアプランを明確にすると、具体的なアプションプランが立てられます。実際に私が事務職だった頃、行きたい部署が明確になったあとは、日々の業務に対する行動が変わりました。
1年後には◯◯部署へ異動すると目標を立て、具体的に行動したことは次のとおりです。
- 半年に一度のジョブチャレンジに毎回立候補する
- 6ヵ月の間に最低3個は事務フローの業務改善をする
- 毎月の事務ミス率を10%以下におさえる
目標に向けて行動的に行動し、1年後には異動がかないました。やるべきことが具体的になると無駄を省けるため、早くキャリアアップすることも可能です。
事務職の女性で長く働き続けたいと考えている方は、具体的なアクションプランで自己成長力を高め、企業にとって必要不可欠な人材を目指しましょう。
メリット3:ライフステージや気持ちの変化に対応しやすい
ライフステージや気持ちに変化があった場合、既存のキャリアプランを軸に対応できます。例えば、1年後にリーダーに就くことを設定していた場合、仮に妊娠したら目標の期日を後ろにずらす方法です。
子なし→子ありへ変更した場合の目標とキャリアプラン
目標 | キャリアプラン |
1年後にリーダーに就く | ・1年後のジョブチャレンジに立候補する ・プロジェクトリーダーのサポートを積極的にやる ・業務フローを俯瞰し、改善点を積極的に挙げる |
3年後にリーダーに就く | ・3年後のジョブチャレンジに立候補する ・育休明けは感覚を取り戻しながらリーダーのサポートをやる ・2〜3年の間に業務フローを俯瞰し改善点を積極的に挙げる |
目標 | キャリアプラン |
1年後にリーダーに就く | ・1年後のジョブチャレンジに立候補する ・プロジェクトリーダーのサポートを積極的にやる ・業務フローを俯瞰し、改善点を積極的に挙げる |
3年後にリーダーに就く | ・3年後のジョブチャレンジに立候補する ・育休明けは感覚を取り戻しながらリーダーのサポートをやる ・2〜3年の間に業務フローを俯瞰し改善点を積極的に挙げる |
上記のように、目標はそのままにして具体的なキャリアプランのペースを落とすことで対応できます。
女性がキャリアプランを立てる3つのポイント【事務職】

女性が事務職のキャリアプランを立てる際のポイントは、以下の3つです。
- 丁寧に自己分析をする
- 自己分析をもとに実現可能か判断する
- 定期的に見直す
ポイント1:丁寧に自己分析をする
事務職に就きたい女性がキャリアプランを立てる際に大切なことは、丁寧な自己分析です。自己分析をする際、まずは以下のことをリストアップしてください。
- 生まれてから今までで得意だったこと
- 職務上の経験で達成したことやエピソード
- 苦痛がなくできて人から褒められること
- 苦手なことや、やりたくないこと
- やったけど挫折したこと
次に、リストアップしたことをもとに強みと弱みを見つけます。例えば、ひとつのことを長く継続した経験があれば、コツコツ努力できることが強みとして事務職に活かせると証明が可能です。
また、苦手なことや挫折したことを洗い出すと、向いていない仕事の判断ができます。人前で話すことが得意でじっとしていることが苦手なら、もくもくとやるデスクワーク主な事務職は向いていない可能性が高いです。
ポイント2:自己分析をもとに実現可能か判断する
自己分析をもとに、理想的なキャリアプランが実現可能か判断しましょう。自己分析によって見つけた強みが事務職で活かせない場合や、なりたい将来像が実現できない可能性もありえます。
例えば、持ち前のバイタリティを活かして出張や転勤も積極的に受け入れ、1年後には年収100万円アップを目指したいと希望するなら、事務職での実現は難しいです。
理想的なキャリアプランやライフスタイルが事務職で実現が難しい場合、入社後のミスマッチにつながります。次のようなキャリアプランであれば、事務職で実現が可能です。
- 事務リーダーとして後輩を育成する
- 子育てが落ち着くまでは時短勤務を希望
- 出産や子育てを経て長く継続したい
自己分析で判明した理想のキャリアプランとライフスタイルが、事務職で実現可能かよく考えましょう。
ポイント3:定期的に見直す
作ったキャリアプランは定期的に見直し、現時点の理想像と乖離がなくなるように調整しましょう。3年後に役職に就いて、チームを引っ張りたいと考えていても、ライフプランや気持ちに変化があれば修正する必要があります。
キャリアプランは一度作ったら変更や修正はできないことはなく、環境やライフイベントに合わせて変化するのは自然なことです。また、1年前までは仕事に専念したい気持ちが強くても、年齢が上がってプライベートも充実させたくなるかもしれません。
予想外のライフイベントや気持ちの変化が発生したり、職場環境が変わったりすれば、その都度柔軟に見直しましょう。
女性で事務職に就く人がキャリアプランを立てる手順

女性で事務職に就く人が、実際にキャリアプランを立てる3つの手順を解説します。
- 今までの経験や実績を振り返る
- 現状を把握し理想的なキャリアを考える
- 期間と目標を決めロードマップを作る
やみくもにキャリアプランニングをするのではなく、順序立てて計画的に作りましょう。具体例をもとにわかりやすく解説するので、自分に当てはめて考えてください。
手順1:今までの経験や実績を振り返る
キャリアプランを立てる際、今までの経験や実績を振り返ることからはじめます。やりがいを感じたことや達成したこと、相手から感謝されたことなど、あらためて振り返るとさまざまな経験をしていると気付くはずです。
例えば次のようなことは、当たり前におこなっているため見過ごされがちですが、キャリアプランニングでは欠かせません。
- 業務のマニュアル作成経験
- 社内外とのスケジュール調整経験
- 書類の整理や管理の工夫
- 会議資料やプレゼン資料の作成
- 新人や後輩への業務指導経験
- 社内イベントや研修の運営サポート
- 突発的な業務への柔軟な対応
上記の例を参考に、やりがいを感じた仕事や達成したことを洗い出し、自分が価値を置いているポイントを見つけましょう。
手順2:現状を把握し理想的なキャリアを考える
キャリアプランを立てる次の手順は、現状を把握し理想的なキャリアを考えることです。
事務職でアピールできるスキルと、仕事で価値をおくことを意識して、あなたの現状を把握しましょう。
手順1で洗い出した過去の経験や実績から、事務職でアピールできるスキルを見つけます。
例えば、書類の整理や管理を工夫して感謝された経験が印象に残っているなら、作業の正確性や改善する力がアピール可能です。
また、人から感謝されることにやりがいを感じるなら、もくもくとデータ入力をする一般的な事務作業より、資料作成サポートやスケジュール管理など営業事務が向いているかもしれません。
現状の把握ができたら、以下のような将来的に目標にしたいキャリアプランを考えます。
- チームをリードする
- サポーターに徹底したい
- さまざまな事務仕事を経験したい
現状の把握と理想的なキャリアプランニングで、方向性を固めましょう。
手順3:期間と目標を決めロードマップを作る
キャリアプランニングの方向性を固めたら、具体的な期間と目標を決めロードマップを作りましょう。
理想のキャリアプランと、現状の差を埋めるための期限とやるべきことを具体的なロードマップに落とし込むことが重要です。
例えば、半年後までに経理事務の仕事に就くことを方向性にした場合、以下のように考えます。
期限と目標 | やること |
3ヵ月後に簿記取得 | ・1日1時間学習する ・お昼休みの30分でテキスト学習・帰宅後30分で復習 ・1ヵ月でテキストを終える ・2〜3ヵ月で過去問を繰り返す |
1週間以内に転職活動をはじめる | ・3日以内に職務経歴書を作る ・3日以内に自己分析を完了する ・1週間以内に自己PRを作る |
期限と目標 | やること |
3ヵ月後に簿記取得 | ・1日1時間学習する ・お昼休みの30分でテキスト学習・帰宅後30分で復習 ・1ヵ月でテキストを終える ・2〜3ヵ月で過去問を繰り返す |
1週間以内に転職活動をはじめる | ・3日以内に職務経歴書を作る ・3日以内に自己分析を完了する ・1週間以内に自己PRを作る |
上記のように、短期的な期限と目標を定めたらロードマップも作りやすいです。1週間以内に転職活動をはじめ、3ヵ月で簿記を取得し6ヵ月後に転職、というロードマップが完成します。
【実体験】事務職の女性のキャリアプラン成功例

事務職の女性でキャリアプランの成功例を3つ紹介します。
- 成功例1:新卒から正社員で入社し子育てを経て昇格した事務職の女性
- 成功例2:派遣社員で入社し正社員になった女性
- 成功例3:部署の異動から昇格を経て他社へ転職した事務職の女性
上記3つの例は、13年間事務職に就いていた頃の一例です。自分が考えるキャリアプランと比較しながら、成功例を参考にしてください。
成功例1:新卒から正社員で入社し子育てを経て昇格した事務職の女性
一人目のキャリアプラン成功例は、私と同期だった事務職の女性です。
キャリアプランに成功した事務職女性の経歴
年次 | 所属部署 | 担当職務 |
1年目 | 人事部 | ・給与計算事務 ・出張旅費精算 |
6年目 | 商品企画開発部 | ・経理事務 ・営業サポート事務 |
8〜9年目 | 同上 | 産休・育休・復職 |
10年目 | 同上 | 一般事務職から主任へ昇格 |
年次 | 所属部署 | 担当職務 |
1年目 | 人事部 | ・給与計算事務 ・出張旅費精算 |
6年目 | 商品企画開発部 | ・経理事務 ・営業サポート事務 |
8〜9年目 | 同上 | 産休・育休・復職 |
10年目 | 同上 | 一般事務職から主任へ昇格 |
新卒から事務職で入社し、さまざまな業務経験を経て最終的に主任にキャリアアップしました。日頃の業務フローを見直したり、業界の勉強会を開催したり、事務職の域を超えた積極的な姿勢が印象的でした。
育休から戻ったら主任のポジションに挑戦すると目標を掲げていたので、子育てをしながらキャリアアップに成功したいい事例です。
成功例2:派遣社員で入社し正社員になった女性
二人目のキャリアプラン成功例は、派遣社員でIT戦略部に入社し5年で正社員になった女性です。この女性は20代後半で入社し、たった5年で正社員の事務職に昇格しています。
メインの担当業務は、会社のホームページ制作に関する事務や経理などです。仕事ぶりはとても丁寧でするどく、社員や上司、他部署のメンバーからの信頼もあつい人です。
私とは別の所属部署でしたが、仕事でわからないことがあった際は、直接電話やメールで問い合わせをしていました。この人に聞けば間違いがないというほど仕事の知見もあり、わからないことは迅速に調べて答えてくれました。
この女性は独身でしたが、もし産休や育休などのライフイベントがあっても、会社から重宝されている人材なのでポストが埋まってしまうことはないでしょう。
成功例3:部署の異動から昇格を経て他社へ転職した事務職の女性
キャリアプラン成功例の最後は、事務職から総合職に昇格し、外資系企業に転職した元事務職の女性です。元々私と同じ部署にいた事務職の女性で、経理・予算管理を担当していました。
語学力があったため、外国企業との契約や商品企画の仕事にアサインされるようになり、いつの間にか異動して総合職に昇格していたのが印象的です。
経理・予算管理事務を担当していた頃からミスがほとんどない仕事ぶりや、業務に対する積極的な姿勢が目立っていたため、語学力がなくても昇格や昇給をしてもおかしくありません。
総合職になってから1年ほどで、外資系企業に転職してキャリアアップを実現しています。この方は40代独身で残業や出張もバリバリ対応しており、仕事に打ち込んでいる女性の代表例です。
事務職の女性でもスキルを身につければキャリアアップは可能

実例のとおり、事務職の女性でもスキルを身につければキャリアアップは可能です。実際に私も、目標を定めたキャリアプランニングを作り、日々の業務に取り組んだ結果、行きたい部署への異動がかないました。
異動先の部署は業績がよかったため、ボーナス額も増えやりがいにもつながりました。通常の事務職よりは高度な業務も任されたため、仕事の幅や知見が広がり楽しかったです。キャリアアップのためにスキルとして身につけたことは、次のとおりです。
- 問題発見をして改善するスキル
- わかりやすい資料作成スキル
- 数字を分析するスキル
何かの資格を取得したり、ビジネススキルを学びに行ったりしたわけではなく、日々の業務に取り組む姿勢や意識を変えました。理想的な将来像からキャリアプランを考え、必要なスキルを身につけることで成功する確率はあがるでしょう。
まとめ
事務職に就きたい女性がキャリアプランをアピールする際の例文と、手順やポイントを解説しました。
女性がキャリアプランを考える際は、以下のライフステージ別に考えましょう。
- 独身
- 既婚・子なし
- 既婚・子あり
各ライフステージ別で異なる注意すべきポイントをおさえ、次の手順でキャリアプランを作るとよいです。
- 今までの経験や実績を振り返る
- 現状を把握し理想的なキャリアを考える
- 期間と目標を決めロードマップを作る
転職の成功だけでなく、理想的な人生を送るためにも、上記のとおり順序立ててキャリアプランを作りましょう。
事務職はキャリアアップが難しいと思われがちな職種ですが、具体的な目標と期日を決めスキルを身につければ難しくはありません。
本記事で紹介したライフステージ別の例文を参考に、自分に置き換えたキャリアプランを作ってみてください。