年末になると、ふと「今年、何かできた気がしないな…」「来年も同じままだったらどうしよう」と不安になることってありますよね。
そんなときにこそ、一年の振り返りが役に立つかもしれません。
うまくまとめようとしなくても、いまの自分を見つめ直すだけで、気持ちが軽くなります。
実際に日本デザインでは、数年前から「人生設計」のワークショップを行い、さらに3ヶ月に1回の目標設定研修にも取り組んできました。
働く人の人生やキャリアを整えるために、振り返りと目標設計をずっと大切にしてきた会社です。
そんな日本デザインの考え方をもとに、実際に目標設計や振り返りワークを日常的に行っている筆者が、来年をもっと良くしたい・今年の自分に自信が持てないと感じている方へ向けて、この記事では「一年の振り返り」を迷わずできる方法をわかりやすくお伝えします。
まずはゆっくり肩の力を抜いて、一緒に今年を整理していきましょう。
- 1年の振り返りは今年のモヤモヤをほどくための作業
できたこと・できなかったことを整理することで、自分を客観的に見られるようになり、「今年、何もできなかった気がする…」という不安が自然とやわらぎます。 - 振り返りのコツは“向きに・過程も見る・失敗はヒント3つ
結果だけに目を向けず、頑張った背景や行動も確認することで、成長が見えやすくなります。 - 方法は書き出す→深掘る→気づきを来年へつなげるの3ステップで完了
悩んだら質問テンプレート(頑張ったこと、成長、学び、感謝、来年どうしたいか)に答えるだけで、今年の振り返りと来年の方向性が自然と形になります。
1年の振り返りが大切な理由

年末になると「今年、何してたんだろう」と感じる人は少なくありません。
1年の振り返りは、反省会や自己否定をするためのものではなく、これまでの自分を客観的に見つめ直し、次の一年を考えるための大切な時間です。
まずは、なぜ1年を振り返ることが意味を持つのか、その理由から整理していきましょう。
理由1:一年を振り返ることで、自分を客観的に見直せる
日々の生活に追われていると、自分がどんな一年を過ごしてきたのかを冷静に振り返る機会は意外と少ないものです。
仕事や家事、人間関係に向き合う中で、その時々は必死でも、全体像を見渡す余裕はなかなか持てません。
しかし、少し立ち止まって一年を振り返ってみると
「そのときは大変だったけれど、実はここまでやってきた」
「思っていたより多くの経験を積んでいた」
と、見逃していた自分の変化や成長に気づけるようになります。
こうして状況を事実として整理することで、感情だけで判断せず、自分が今どんな場所に立っているのかがわかるようになります。
「では、来年はどんなふうに進みたいか」を考える土台づくりにも繋がっていくでしょう。
理由2:できたこと・できなかったことを整理して、成長を可視化する
振り返りというと「できなかったこと」ばかりに目が向きがちですが、実際には一年の中でできたことや乗り越えたことも数多くあります。
小さなことでも書き出してみることで、自分の行動や変化が目に見える形になります。
また、うまくいかなかった出来事も、「何が足りなかったのか」を整理することで、単なる失敗ではなく経験として捉え直すことができます。
できたこと・できなかったことの両方を整理することで、自分なりの成長の軌跡が見えてくるのです。
理由3:振り返りを通して、来年の方向性や目標が見えやすくなる
1年の振り返りは、過去を整理するだけで終わりではありません。
今年の出来事や気持ちを振り返ることで、「来年はどんな一年にしたいのか」といった方向性が自然と浮かび上がってきます。
いきなり大きな目標を立てる必要はなく、「これだけは続けたい」といった小さな気づきで十分です。
振り返りを通して得た気づきが、来年の目標や行動を考えるヒントになります。
1年の振り返りを始める前に知っておきたいポイント

1年の振り返りというと、「ちゃんと意味のある答えを出さなきゃ」と身構えてしまう人も多いかもしれません。
しかし、振り返りは正解を出す作業ではなく、自分の一年を整理するためのものです。
まずは、気持ちを楽にして取り組むために、振り返る前に知っておきたいポイントを押さえておきましょう。
ポイント1:前向きかつ肯定的な姿勢で振り返る
振り返りをするときは、できなかったことや反省点ばかりに目が向きがちです。
しかし、それだけで一年を評価してしまうと、自分を責める時間になってしまいます。
「思うようにいかなかったことがあっても、それでも一年を過ごしてきた」
その事実自体を肯定する姿勢で振り返ることが大切です。
前向きな視点を持つことで、振り返りは次の一年につながる意味のある時間になります。
ポイント2:「結果」だけでなく「過程」にも目を向ける
一年を振り返るとき、どうしても「できたか・できなかったか」という結果にばかり気持ちが向いてしまいますよね。
特に、思うようにいかなかった一年ほど、「結局何もできなかった」と自分を責めてしまいがちです。
でも、結果だけでは一年を判断できません。
- 挑戦しようとしたこと
- 続けようと努力したこと
- 思い通りにいかなくて、途中で方向を変えたこと
結果だけを見ると苦しくても、過程まで丁寧に見返してみると、自分の頑張りや成長が見つかりやすくなります。
今年が思うように進まなかったと感じている方こそ、「結果よりも、どんなふうに過ごしてきたか」という視点でゆっくり振り返ってみてください。
その過程には、来年を少し優しくしてくれる材料が必ず残っているはずです。
ポイント3:うまくいかなかったことも、来年のヒントになる
振り返りをしていると、失敗や後悔が思い浮かぶこともあるでしょう。
あえて厳しいことを言うと、「うまく行かなかったこと、失敗したこと」の原因を放置したまま新年を迎えると、また同じつまづきを繰り返す可能性があります。
だからこそ、以下のような点を言語化しておくことが大切です。
- なぜうまくいかなかったのか
- 次はどうすればよさそうか
原因がわかれば同じような失敗を避けることができます。
完璧な一年でなくても、気づきがあればそれは十分に意味のある振り返りです。
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1年を振り返る具体的なステップ・方法

1年の振り返りは、順番を決めて進めるとスムーズです。
いきなり深く考えようとせず、「思い出す → 整理する → 気づく」という流れを意識するだけで、無理なく振り返ることができます。
ここでは、誰でも取り組みやすい3つのステップを紹介します。
ステップ1:一年間の出来事を書き出す
まずは、この一年にあった出来事を思い出しながら書き出してみましょう。
きれいにまとめる必要はなく、思いつくまま箇条書きでOKです。
書き出すときは、次のような切り口で整理すると振り返りやすくなります。
- 仕事(担当した案件/学んだこと/環境の変化)
- お金(収入の変化/節約できたこと/投資や貯金)
- 生活(健康/習慣化したこと/続かなかった習慣)
- プライベート(趣味/旅行/挑戦したこと)
- 人間関係(家族/友人/職場/SNSでのつながり)
- メンタル(心が軽くなった瞬間/落ち込んだ出来事)
具体的な出来事・書き方の例
たとえば、次のように「事実+そのときの気持ち」をセットで書き出してみてください。
- 2月:新しいチームに配属された。
→ はじめて部下ができて不安だったけど、頼られるのはちょっと嬉しかった。 - 5月:朝のウォーキングを2週間続けられた
→ 続いた自分が少し好きになれた。暑くなってやめちゃったのは課題。 - 7月:友達との距離感に悩んだ
→ 結婚・出産した友達との価値観のズレにモヤモヤ。
→ 赤ちゃん写真への返事が「かわいいね」しか思いつかなかった。 - 9月:副業の勉強をスタート
→ 月に少しでも収入を増やしたくて始めた。
→ でも仕事終わりはしんどくて、誰かに教えてほしい気持ちが強かった。 - 11月:家族旅行で久しぶりに心が休まった
→ 計画や予算を自分で準備して、少し親孝行できた実感。
→ 「もっと家族の時間を大切にしたい」と感じた。
スマートフォンの写真フォルダやカレンダー、手帳などを見返すと、忘れていた出来事も思い出しやすくなります。
この段階では「良い・悪い」を判断せず、事実を並べることを意識しましょう。
ステップ2:印象に残った出来事を深掘りする
次に、書き出した出来事の中から、特に印象に残っているものをいくつか選びます。
振り返る際は、出来事そのものだけでなく、当時の気持ちにも目を向けてみてください。
次のような視点を意識すると、考えやすくなります。
- 楽しかったと感じた出来事
- 大変だった、しんどかった出来事
- 自分なりに「頑張った」と思える出来事
また、これは私が実際にやって効果を感じた方法なのですが、出来事だけでなく「その時の気持ち」をセットでメモしておくと、あとで読み返したときの解像度がぐっと上がります。
例えば、このような書き方です。
【出来事】新しい役割を任された
【気持ち】うれしいけど少し不安だった
【出来事】友達との距離を感じた
【気持ち】モヤモヤしたけれど、相手を責めたいわけではなかった
短い一言でも気持ちを添えておくことで、「あのとき私はこう感じていたんだ」と後から自然に思い出せるようになります。
無理にポジティブにまとめる必要はありません。正直な気持ちを書くことが大切です。
ステップ3:そこから得た気づきを整理する
最後に、振り返りを通して得た気づきを整理します。
出来事そのものではなく、「そこから何を感じたか」「どんな変化があったか」に目を向けてみましょう。
とはいえ、いきなり気づきをまとめようとしても、抽象的すぎて整理が進みにくいことがあります。
そんなときは、次のように細分化するとぐっと書きやすくなります。
【できるようになったこと(スキル・習慣)】
- 朝30分早起きする日が増えた
- 苦手だった相手にも自分の意見を伝えられるようになった
- 一度あきらめた勉強を、また再開できた
【価値観の変化(考え方・優先順位)】
- 「完璧にやらなきゃ」より「まずやってみよう」が少し自然になった
- 人と比べすぎていたことに気づいた
- 家族と過ごす時間をもっと大事にしたいと思った
【来年も大切にしたいこと(継続したい行動・感覚)】
- 無理しすぎない働き方
- 週に1回、自分だけの時間
- 小さくてもできたことをメモしておく習慣
気づきは、深く考えこむよりも短く箇条書きで書くほうがまとまりやすくなります。
次のように「気づき」→「具体的にどう思ったか」をセットにするのがおすすめです。
- 忙しくても短時間なら勉強できるとわかった
→ 朝の20分でも積み重ねれば、思っていたより進むことを実感できた - 友達との距離が変わるのは悪いことではない
→ ライフステージの違いを受け入れる余裕が少し出てきた - 家族と過ごす時間が自分にとって大切
→ 疲れが取れたり、人に優しくなれたりする理由がわかった
ここまで整理できれば、1年の振り返りとしては十分です。
こうして得た小さな気づきが、来年の行動や目標の方向性を自然に形づくってくれます。
1年の振り返りに使える質問テンプレート

つぎに、1年を振り返る際に使いやすい質問を紹介します。
すべての質問に答える必要はありません。
書きやすそうなもの、気になったものから選んで取り組んでみてください。
できそうな項目から考えることで、「何を書けばいいかわからない」という状態から抜け出しやすくなります。
質問1:今年一番頑張ったことは何ですか
自分なりに「これは頑張った」と感じることを書いてみましょう。
成果の大きさや評価は気にしなくて大丈夫です。
仕事や勉強だけでなく、生活を回したこと、人間関係に向き合ったことなども立派な振り返りの対象です。
なぜ頑張ったと感じるのかを一言添えると、振り返りが深まります。
著者は、健康のために学生時代からの夜型の生活リズムを見直して、朝活をはじめた時期がありました。
寒くなって続かなかったのですが、「自分は夜型だ」という思い込みから抜けだし「朝活の方が効率よく働ける日があること」に気づけました。
あたたかくなったらまた再開したいと思います。
質問2:うまくいったこと・嬉しかったことは何ですか
成功体験や嬉しかった出来事は、来年のモチベーションにつながります。
小さな出来事でも構いません。
「当時どんな気持ちだったか」まで書いておくと、あとから読み返したときに前向きな気持ちを思い出しやすくなります。
筆者は、好きなアーティストのライブチケットが当選した瞬間がすごくうれしかったです。
物販でたくさん買いたいので、「その日のためにまた仕事を頑張ろう」と思えるくらい、生きる気力をもらいました。
質問3:うまくいかなかったことから学んだことは何ですか
失敗や後悔も、振り返りでは大切な材料です。
「なぜうまくいかなかったのか」「次はどうしたいか」という視点で整理してみましょう。
反省だけで終わらせず、来年に活かせそうな気づきに変えることがポイントです。
筆者は結婚願望がほとんどないのに、周りの空気に押されてアプリで婚活をしていた時期がありました。
そもそも乗り気ではないから続かず、お金と時間を無駄にし、相手にも申し訳なかったなと反省しています。
でも「自分の気持ちを優先していいんだ」と気づけた経験でもあり、来年は無理な選択をしないようにしたいと思っています。
質問4:今年一番大きな変化や成長は何でしたか
自分では気づきにくい変化も、振り返ることで見えてくることがあります。
たとえば、こうした小さな変化も、立派な成長です。
- 昔なら落ち込んでいた状況でも、冷静に対処できるようになっていた
- 人に頼るのが少しうまくなった
- 「まぁいっか」と思えることが増えて、心が軽くなった
筆者自身も、「以前より人の誘いを断れるようになった」「家事の手を抜くのが上手くなった」など、ほんの少しの変化が振り返りで見つかりました。
もし自分だけでは思い当たらない場合は、家族や友人に聞いてみるのもおすすめです。
「最近、私って変わったところある?」
こんなふうに聞くと、意外な答えが返ってくることがあります。
第三者の視点を借りることで、自分では見落としていた変化に気づけたり、ちょっと誇らしい気持ちになれることもあります。
大きな成果がなくても、「去年より少しでも変わったところ」が見つかれば、それだけで十分な成長です。
質問5:感謝を伝えたい人や出来事は何ですか
一年を振り返ってみると、日々の中では意識していなかった支えに気づくことがあります。
直接伝えなくても、まずはノートに書き出してみるだけで気持ちがすっと整理されます。
たとえば、このようなイメージです。
- 忙しい時期に声をかけてくれた同僚
→「気にしてくれる人がいるだけで助かったな」とあとから思えた - 落ち込んだ日にLINEしてくれた友達
→ 短いメッセージでも心がほどけた気がした - いつも通りに接してくれた家族
→ 特別なことはなくても、その変わらなさに救われていた
感謝は人だけではなく、出来事や環境に向けても大丈夫です。
「通勤電車で座れた日が多くてよかった」「仕事場がいつも綺麗だった」など、どんな小さなことでも構いません。
そして心が少し軽くなったら、気が向いたときにでもいいので、その気持ちを伝えてみてください。
手紙でも、メッセージでも、ほんの一言でも大丈夫です。
あなたが感じた「ありがとう」は、きっと相手の一日を明るくしてくれます。
質問6:来年はどんな一年にしたいですか
ここまで振り返ってきた内容を踏まえて、来年について考えてみましょう。
具体的な目標でなくても、「こうありたい」「これを大切にしたい」といった方向性で十分です。
たとえば筆者の場合、「自分のための時間を、もう少し意識的に取れる一年にしたい」と思っています。
今年は仕事でバタバタしながらも、少しだけ好きに触れる時間をつくれたことで、気持ちが楽になる瞬間がありました。
来年はその時間をもう少し大事にして、心の余白を増やしていきたいと感じています。
- 〇〇を増やしたい
- 〇〇を大切にしたい
- 〇〇な自分でいたい
といった来年の方向性を書くことで、自然と行動や選択が変わっていきます。
今年の気づきを、来年につなげていくつもりで考えてみてください。
今年の気づきを、来年につなげる意識を持つことが大切です。
1年の振り返りがうまくいかないときの対処法

1年の振り返りは、思った通りに進まないことも珍しくありません。
手が止まったり、気持ちが沈んだりするのは、ごく自然な反応です。
ここでは、振り返りがうまくいかないと感じたときに試してほしい考え方を紹介します。
対処法1:振り返っても何も思い浮かばない場合
「何を書けばいいのか分からない」「本当に何もしていない一年だった気がする」
そんな状態になることもあります。
私自身も、振り返りを始めようとして、まったく言葉が出てこなかったことがありました。
そのときは無理に思い出そうとせず、事実だけを淡々と書き出すことから始めました。
- 毎日続けていたこと
- 少しでも変化を感じたこと
- 印象に残っている一日
出来事の大小は問いません。
書いていくうちに、「何もなかったと思っていた一年にも、ちゃんと積み重ねがあった」と気づけることがあります。
対処法2:ネガティブなことばかり出てくる場合
振り返りをすると、うまくいかなかったことや後悔ばかり思い浮かぶこともあります。
それ自体は、悪いことではありません。
大切なのは、ネガティブな感情を無理に前向きに変えようとしないことです。
「大変だった」「つらかった」と感じた事実を書くだけでも十分です。
その感情があったからこそ、今の自分がいると考えると、振り返りの意味はきちんとあります。
対処法3:途中で面倒になってしまう場合
振り返りを始めたのに、途中で気持ちが乗らなくなったり、手が止まってしまうこともあります。
私自身も「今日で全部振り返るぞ」と意気込んだ日は、途中で「なんか集中できない」とノートを閉じたことが何度もあります。
そんな中でも続けられたときは、だいたい「ちょっとだけやろうかな」と、ゆるい気持ちで始めたときでした。
大事なのは、完璧に終わらせることではなく、小さく進める習慣を作ることです。
たとえば、こんな小さなスタートで十分です。
- 今日は質問1だけ書いてみる
- 3分だけメモして終わりにする
- 思い出したことを1行だけ追加する
振り返りは、書いた分だけちゃんと前に進んでいます。
一度で終わらせなくてもまったく問題ないので、気が向いたときに少しずつ書き足すくらいの気軽さで続けてみてください。
気持ちが少し動いた瞬間を逃さずに書いてみると、自然と自分のペースがつかめてくるはずです。
今年の振り返りを力に、2026年をより良い1年にする方法

1年を振り返ったあとは、そこで得た気づきを「来年の行動」に落とし込むことが大切です。
ただ振り返るだけでは、気持ちは整理されても日常はほとんど変わりません。
そこで必要になるのが、「来年はどうありたいか」「どこへ向かいたいか」を明確にすること。
はっきり言葉にするだけで、毎日の選択が少しずつ変わっていき、行動にもつながりやすくなります。
大きな目標や完璧な計画を作る必要はありませんが、自分なりのゴールの方向を決めることは、来年を良くするための大きな一歩になります。
ここでは、1年の振り返りを来年の具体的な行動へつなげるための考え方を紹介します。
方法1:ゴールを明確にし、行動につなげる
振り返りのあとは、「来年はどうなりたいか」をできるだけ明確な言葉にしてみることが大切です。
目指す方向がハッキリしているほど、日々の行動に落とし込みやすくなるからです。
目標は、数値や回数を入れると一気に動きやすくなります。
- 「読書を増やしたい」よりも「月に3冊読む」
- 「副業を頑張りたい」よりも「週に2回、1時間作業する」
このように数字を入れるだけで、目標が「ふわっとした理想」から「実際に動ける予定」に変わっていきます。
とはいえ、いきなり数値を決めるのが難しい人もいますよね。
そんなときは、まずは感覚的なゴールでも問題ありません。
「今より少し余裕を持って過ごしたい」
「自分のための時間をちゃんと確保したい」
「新しいことに一歩踏み出したい」
こうした言葉でも、未来に向けた道筋は自然と見えてきます。
方向さえ見えれば、日々の選択や行動が少しずつ変わっていくものです。
大事なのは、来年の行動につながる自分なりのゴールを、まずは言葉にしてみることです。
方法2:楽しみと変化から、モチベーションを高める
目標というと、「頑張らなければいけないこと」を思い浮かべがちですが、来年を考えるうえでは、「楽しみ」や「ワクワクする変化」も大切な要素です。
振り返りの中で見つけた、楽しかった出来事や心が動いた瞬間は、来年のモチベーションのヒントになります。
たとえば筆者の場合、好きなアニメの推しグッズを買えた日は一日とても嬉しくて、「また買えるように仕事を頑張りたいな」と自然に前向きになれました。
こうしたちょっと嬉しい未来は、想像以上に行動の燃料になります。
楽しみは本当に小さなものでも大丈夫です。
- お気に入りのカフェに行く
- 新しい服を買う
- 好きなアーティストのライブに行く
- 旅行の予定を立てる
- 子どもと一緒にやりたいことをつくる
こういった「これをしたいから頑張ろう」と思える要素は、無理をしない行動の原動力になります。
「これがあると気持ちが前向きになる」
「この時間があると頑張れる」
そんな自分をごきげんにしてくれるものを来年の中にちょっとずつ散りばめておくことで、無理のない形で次の一年を描けるようになります。
自分がウキウキする瞬間や、心が少し軽くなる時間も、立派なモチベーションの源です。
方法3:振り返りと目標設定を習慣にする
1年の振り返りや目標設定は、一度きりで完璧に行う必要はありません。
むしろ、「定期的に立ち止まって考える習慣」を持つことのほうが大切です。
年末だけでなく、数か月に一度でも振り返る時間を作ることで、自分の変化や考え方のズレに気づきやすくなります。
振り返りを習慣にすることで、「なんとなく過ごす一年」から、「自分で方向を選びながら進む一年」へと変わっていきます。
そのためにおすすめなのが、大きな目標(方向性)と直近の行動をセットで決めておくことです。
- 大きな目標(方向性):来年5月までに副業で月3万円を目指す
- 直近の行動:週に1回、30分だけ作業時間をつくる
- さらに直近の行動:今日の帰り道、学習アプリを1つインストールする
このくらいすぐできる小さな行動を具体的にしておくと、振り返ったときに進み具合を確認しやすく、気持ちのハードルも下がります。
また、「毎月の最終週に15分だけ振り返る」とカレンダーに予定として入れておくのも、習慣化にはかなり有効です。
無理のない小さな習慣を積み重ねることで、来年のあなたが少し進みやすくなります。
まとめ
この記事では、1年を振り返るための考え方から、具体的なステップ、実際に使える質問までまとめて紹介してきました。
1年の振り返りは、ただ過去を思い出す作業ではありません。
自分の変化に気づき、来年をより良くするためのヒントを見つける大切な時間です。
最後に、この記事のポイントを整理しておきます。
- 結果だけで判断せず、過程や気持ちにも目を向ける
- できたこと・できなかったことの両方から学ぶ
- 前向きに考えられる質問を使い、自分の言葉で整理する
- 一年の出来事を幅広く書き出す
- 印象に残った出来事を気持ちと一緒に深掘りする
- そこから得た気づきをまとめて、来年のヒントにする
- ゴールを具体的または感覚的に言語化する
- 楽しみやワクワクをモチベーションに取り入れる
- 振り返りを数か月に一度の“習慣”にする工夫を取り入れる
振り返りは、一度で完璧にやる必要はありません。
小さく続けることで、自分の一年を「なんとなく過ぎる時間」から「自分で選ぶ時間」へと変えていくことができます。
もし「今年をきっかけに、自分の働き方や未来について考えたい」と感じたら、日本デザインが開催している【逆算式ロードマップセミナー】がおすすめです。
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この記事が、あなたの2026年をより良い一年にするきっかけになれば嬉しいです。
無理なく、あなたのペースで進んでいける一年になりますように応援しています。



















