「WEBデザイナーとUIデザイナーの違いってなに?」
「UIデザイナーとUXデザイナーはどう違うの?」
「デザイナーを目指すなら、WEBデザイナーとUIデザイナーどちらがいい?」
WEBデザイナーに興味がある方の中には、上記のような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
混同されがちなWEBデザイナーとUIデザイナー、そしてUXデザイナーは仕事内容や必要なスキルなどに違いがあります。
本記事では、WEBデザイナーとUI・UXデザイナーとの違いを知りたい方のために、以下の観点から違いを解説します。
- デザインの目的
- 仕事内容
- 必要なスキルや知識
- 平均年収
- 向いている人
- 求人数の傾向
最後までお読みいただくことで、WEB業界のデザイン職や、自分がどのようなデザイナーに向いているかを知ることができるので、ぜひ読んでみてくださいね。
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WEBデザイナーとUI・UXデザイナーの比較一覧表
WEBデザイナーとUIデザイナー、UXデザイナーの特徴を一覧表にまとめました。
WEBデザイナー | UIデザイナー | UXデザイナー | |
役割 | クライアントの要望に沿ったデザインで、課題を解決する | ユーザーがWEBサイトやアプリなどを快適に使える機能を設計する | ユーザーがサービスを通じて得られる体験を向上させる |
仕事 | ・WEBサイト制作 ・広告バナーやサムネイルの制作 ・LINEのリッチメニューの制作 ・配色やフォント選定 ・画像の配置やサイズ変更 | ・ユーザー目線でのサイトやアプリの設計 ・ワイヤーフレームの作成 ・プロトタイプの作成 ・ユーザーテストの実施 | ・クライアントへのヒアリング ・競合や市場の調査 ・ペルソナの設定 ・ユーザーフローの作成 ・サイト解析 ・ユーザーテストの実施 |
スキル・知識 | ・デザイン(ビジュアル)スキル ・コミュニケーションスキル | ・デザイン(サイト設計)スキル ・コーディングスキル ・SEOやマーケティングに関する知識 ・サイト分析 ・改善スキル | ・競合 ・市場分析スキル ・ユーザー分析&ジャーニー作成スキル ・ディレクション ・マネジメントスキル |
平均年収 | 438万円 | 621万円 | 645万円 |
求人数 | ◎ | △ | △ |
将来性 | ○ | ◎ | ◎ |
向いている人 | ・美しいサイトを作りたい人 ・ビジュアルにこだわってデザインしたい人 ・トレンドに敏感な人 | ・機能美を追求したい人 ・リサーチや改善が得意な人 ・WEBサイトやアプリの課題解決をしたい人 | ・情報解析や数字に強い人 ・マーケティング目線がある人 ・周りを巻き込みながらプロジェクトを進められる人 |
WEBデザイナー | UIデザイナー | UXデザイナー | |
役割 | クライアントの要望に沿ったデザインで、課題を解決する | ユーザーがWEBサイトやアプリなどを快適に使える機能を設計する | ユーザーがサービスを通じて得られる体験を向上させる |
仕事 | ・WEBサイト制作 ・広告バナーやサムネイルの制作 ・LINEのリッチメニューの制作 ・配色やフォント選定 ・画像の配置やサイズ変更 | ・ユーザー目線でのサイトやアプリの設計 ・ワイヤーフレームの作成 ・プロトタイプの作成 ・ユーザーテストの実施 | ・クライアントへのヒアリング ・競合や市場の調査 ・ペルソナの設定 ・ユーザーフローの作成 ・サイト解析 ・ユーザーテストの実施 |
スキル・知識 | ・デザイン(ビジュアル)スキル ・コミュニケーションスキル | ・デザイン(サイト設計)スキル ・コーディングスキル ・SEOやマーケティングに関する知識 ・サイト分析 ・改善スキル | ・競合 ・市場分析スキル ・ユーザー分析&ジャーニー作成スキル ・ディレクション ・マネジメントスキル |
平均年収 | 438万円 | 621万円 | 645万円 |
求人数 | ◎ | △ | △ |
将来性 | ○ | ◎ | ◎ |
向いている人 | ・美しいサイトを作りたい人 ・ビジュアルにこだわってデザインしたい人 ・トレンドに敏感な人 | ・機能美を追求したい人 ・リサーチや改善が得意な人 ・WEBサイトやアプリの課題解決をしたい人 | ・情報解析や数字に強い人 ・マーケティング目線がある人 ・周りを巻き込みながらプロジェクトを進められる人 |
次より、WEBデザインやUI・UXデザインの違いについて詳しく解説します。
WEBデザイナーとUI・UXデザイナーの仕事内容の違い
WEBデザインと、UI・UXデザインには、以下のような違いがあります。
- WEBデザインは見た目の美しさを整える
- UIデザインは高い機能性で使いやすくする
- UXデザインはユーザーに優れた体験価値を与える
デザインの目的や重要視することが異なるため、各デザイナーの仕事内容や必要なスキルも異なります。
まずは、それぞれのデザインと具体的な仕事内容の違いについて、理解を深めましょう。
WEBデザイナーは見た目の美しさを整える
WEBデザインとは、WEBサイトや広告バナーなどの見た目を美しく整えるものです。
また、クオリティの高いビジュアルであると同時に、見やすさや分かりやすさも重視されます。
クライアントが抱える悩みや課題を解決するデザインや、ブランドイメージを表現するような、魅力的なデザインを制作します。
UIデザイナーは高い機能性で使いやすくする
UIデザインとは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略で、ユーザーが直接触れる部分をデザインするものです。例えば、以下のようなパーツを制作します。
- ボタン
- ナビゲーションバー(「戻る」や「ホーム」などボタンが配置されたバー)
- アイコン(記号・絵文字)
- 入力フォーム
- ログイン画面
WEBデザインが「見た目の美しさ」を追求するのに対して、UIはユーザーが快適にWEBサイトやアプリケーションを使うための「機能美」を追求する点が特徴です。
以前はUIデザインの仕事をWEBデザイナーが担っていましたが、近年UIに対する需要が高まっていることから、「UIデザイナー」という専門職として独立するようになりました。
UXデザイナーは優れた体験価値を与える
UXとは”User Experience”の略で、「ユーザーが商品やサービスを通じて得られる体験」を指します。
ユーザーがWEBサイトやアプリを通じて製品を見たりサービスを利用したりする際に、ユーザーが優れた体験価値を与えられるようにデザインを制作します。
例えばUXデザインには、以下のような要素が含まれます。
- 使いやすさ・使い勝手
- 品質
- 使い心地
- 感動
- 印象
- 機能性
UIとUXは、同時に募集されている求人も多いため、違いが分かりにくいという方もいらっしゃるでしょう。UIとUXの違いを簡単にまとめました。
意味 | 製品・サービスで該当する部分 | |
UIデザイン | 製品やサービスでユーザーが直接触れる部分 | ボタンやアイコンなどの見た目 |
UXデザイン | 製品やサービスを通じてユーザーが得た体験 | 中身を含めた全体 |
UIデザインは、製品やサービスでユーザーが直接触れる部分の「見た目」であり、UXデザインは見た目を含めた全体を指します。
そのため、UIデザインはUXデザインの一部であり、仕事内容にも重複する部分があります。ただし、UIデザインが優れていても、UXデザインが優れていることにはなりません。
見た目が優れていても、ユーザーの体験価値を向上させられるデザインにはなっていない場合もあるからです。
品質の高いUXデザインには、ターゲットとするユーザーが何を求めているかを的確に把握し、テストや解析を行いながら改善していくことが求められます。
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WEBデザイナーとUI・UXデザイナーに必要なスキルの違い
WEBデザインとUIデザイン、UXデザインは、デザインの目的や仕事内容が異なるため、必要なスキルにも違いがあります。
それぞれのデザインに必要なスキルを、以下の表にまとめました。
WEBデザイナー | UIデザイナー | UXデザイナー | |
デザイン(ビジュアル) | ◯ | ◯ | ◯ |
コミュニケーションスキル | ◯ | ◯ | ◯ |
デザイン(サイト設計) | △ | ◯ | ◯ |
コーディングスキル | △ | ◯ | ◯ |
SEOやマーケティングに関する知識 | △ | ◯ | ◯ |
サイト分析・改善スキル | △ | ◯ | ◯ |
競合・市場分析スキル | △ | △ | ◯ |
ユーザー分析&ジャーニー作成スキル | △ | △ | ◯ |
ディレクション・マネジメントスキル | △ | △ | ◯ |
WEBデザイナー | UIデザイナー | UXデザイナー | |
デザイン(ビジュアル) | ◯ | ◯ | ◯ |
コミュニケーションスキル | ◯ | ◯ | ◯ |
デザイン(サイト設計) | △ | ◯ | ◯ |
コーディングスキル | △ | ◯ | ◯ |
SEOやマーケティングに関する知識 | △ | ◯ | ◯ |
サイト分析・改善スキル | △ | ◯ | ◯ |
競合・市場分析スキル | △ | △ | ◯ |
ユーザー分析&ジャーニー作成スキル | △ | △ | ◯ |
ディレクション・マネジメントスキル | △ | △ | ◯ |
以下より、それぞれどのようなスキルか解説します。
デザイン(ビジュアル)スキル
どのデザイナーも共通して欠かせないスキルが、優れたビジュアルを制作するデザインスキルです。
ヒアリングしたクライアントの要望を叶えられるように、以下のような要素を使ってデザインを制作します。
- レイアウト
- タイポグラフィ
- 配色
- 画像
デザインを制作する際には、デザインに関する知識だけでなく「Photoshop」や「Illustrator」といったデザインソフトを、思い通りに使いこなすスキルも必要です。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、どのデザイナーであっても必要不可欠なスキルです。プロジェクトによっては、クライアントとの打ち合わせから同席する場合があります。
クライアントの課題を正確に理解し、デザインに落とし込むためには適切な質問や提案が重要です。以下のようなコミュニケーションスキルがあるとよいでしょう。
- クライアントの課題を聞き出すヒアリング力
- 専門用語を使わずわかりやすく伝える説明力
- デザイナーとしての意見を納得してもらえるように伝える説得力
- 営業やエンジニアなどほかのメンバーと協力する協調性
より良いコミュニケーションを図ることで、デザインのクオリティも上げられるようになるでしょう。
デザイン(サイト設計)スキル
サイト設計のスキルは、UIデザイナーとUXデザイナーに必要です。
ユーザーがWEBサイトを快適に使用し、優れた体験を得るには、どのような設計をすればよいかを検討しなければなりません。
ユーザー目線になり、実際に使用した際にどう感じるかなどを考えながら、サイト設計を行います。
コーディングスキル
コーディングとは、コンピュータへの指示を、コンピュータが理解できる言葉で書くことです。
コンピュータへの指示書は「ソースコード」と呼ばれます。
ソースコードを書くコーディングは、WEBデザイナーなら必ずしも身につけておかなければいけないスキル、というわけではありません。
WEBデザイナーにとってはコーディングよりも、クオリティの高いデザインを制作することの方が大切だからです。
しかし、UIデザイナーやUXデザイナーは実際のWEBサイトがどのように表示されたり動いたりするのかを想定した上でデザインを制作しなければなりません。
そのため、仮にコーディングを担当する人が他にいても、UI・UXデザイナーとして働く人はコーディングを理解しておくことが大切です。
SEOやマーケティングに関する知識
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で「検索エンジン最適化」を意味します。ユーザーが検索した際に、結果画面の上位に表示されるためのテクニックを指します。
SEO対策にはさまざまな要素が関わっており、デザインもそのうちの1つです。SEOやマーケティングの知識を身につけておくと、以下のようなメリットがあります。
- ユーザーがどのような行動をするか理解してWEBサイトの設計ができる
- クライアントの目標に導くための効果的なデザインを制作できる
- サイトの効果測定や改善のためにABテストなどを活用できる
サイト分析・改善スキル
ユーザーに快適な機能性を持たせるデザインを制作するUIデザイナーやUXデザイナーにおいては、サイトの分析・改善スキルは身につけておくべきでしょう。
サイト分析・改善スキルを身につけるメリットは、以下の通りです。
- 分析したデータに基づいてWEBサイトの改善を検討できる
- ユーザーのニーズを正確に把握し、最適なデザインになるよう改善できる
- 制作したデザインをより客観的に評価できる
また、UXデザイナーにおいてはクライアントにサイトの効果測定を説明する可能性もあります。その際に、サイトの分析がしっかりとできていれば、改善案も説得力を持って提案できるでしょう。
競合・市場分析スキル
UXデザイナーは、ユーザー体験を向上させるためにWEBサイト全体の設計から関わるため、競合・市場分析スキルは欠かせません。
- 競合を把握することでクライアントの強みと弱みを理解し、強みを生かしたデザインを設計できる
- ユーザーニーズや市場のトレンドを把握し、トレンドに合わせたデザインを設計できる
- 競合や市場の変化にいち早く対応し、クライアントのWEBサイトにも反映させた改善案を検討できる
トレンドの移り変わりがスピーディーな現代では、競合や市場の変化をいち早くキャッチできるかが重要になります。
ユーザー分析&ジャーニー作成スキル
UXデザイナーは、WEBサイトがどのような設計であればユーザーがより価値のある体験ができるかを検討するため、ユーザー分析やジャーニー作成スキルは必須と言えます。
ジャーニーとは、ユーザーがサービスや商品を認知するところから、実際に購入するまでの一連のプロセスをマップに落とし込むものです。
- ユーザーの行動パターンやユーザー心理を理解したデザインを制作し、満足度を向上させられる
- ユーザーにとって本当に必要なものや不要なものを切り分けてWEBサイトに反映させられる
- ユーザーがストレスなくWEBサイトを使用できることで、クライアントの目標達成に近づけられる
ユーザーの体験価値を向上させるためには、とことんユーザー目線でデザインを企画、設計することが大切と言えるでしょう。
ディレクション・マネジメントスキル
UXデザイナーは、市場調査やユーザー分析などを行い、UIを含むWEBサイトを広範囲にデザインする役割があります。
クライアントや他のスタッフと関わりながら仕事を進めていくため、ディレクションやマネジメントスキルは必要なスキルと言えます。
プロジェクト全体の進行を見ながら、適切な役割分担、施策を実行することで、クライアントとの納期を守りながら質の高いWEBサイト制作ができるでしょう。
WEBデザイナーよりUI・UXデザイナーの年収が高い
求人サイト「求人ボックス」によると、2024年10月時点での各デザイナーの平均年収は以下の通りです。
同じ「デザイナー」でも、どのデザインを仕事にするかによって、平均年収が大きく変わります。
WEBデザイナーの平均年収は438万円
国税庁が実施した「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、日本人全体の平均年収は460万円となっているため、WEBデザイナーの平均年収は全体よりも低めであることがわかります。
求人ボックスの年代別の年収を見ると、20代の平均年収が290万円~350万円で、30代以降にかけて少しずつ増えています。
WEBデザイナーになりたての頃はどうしても給与が低くなりがちですが、経験やスキルを積み重ねることで平均年収を上回っていくと考えられます。
UIデザイナーの平均年収は621万円
求人ボックスによると、UIデザイナーの平均年収は621万円となっているため、日本人全体やWEBデザイナーの平均年収を大きく上回っていることがわかります。
WEBデザイナーよりも求められるスキルが多く、レベルの高い仕事を任されるためと考えられます。
UXデザイナーの平均年収は645万円
求人ボックスによると、UXデザイナーの平均年収は645万円となっているため、WEBデザイナーやUIデザイナーよりもさらに上回っていることがわかります。
UXデザイナーはUIの理解も含めた仕事を行うため、UIデザイナーより上位職種と言えます。
任される責任範囲も広がるため、給与も高くなる傾向です。
WEBデザイナーとUI・UXデザイナーそれぞれに向いている人の特徴
WEBデザイナーとUI・UXデザイナーは、それぞれ行う仕事内容が異なる部分もあるため、各デザイナーとして向いている人の特徴にも違いがあります。
WEB・UI・UXの各デザイナーに向いている人の特徴を、1つずつ解説します。
WEBデザイナーはビジュアル面を作り込みたい人に向いている
WEBデザイナーに向いている人の特徴は以下の通りです。
- クリエイティブな素質がある
- 地道な作業が得意な人
- 向学心が強い人
- トレンドに敏感な人
WEBデザイナーは華やかなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実は配色を考えたり字体を選んだりと地味で時間がかかる作業も少なくありません。
そのため、地味な作業をコツコツと頑張れる人に向いています。
クオリティの高いビジュアルを制作するため、アートやファッションなどのデザインに興味があり、オリジナリティを出しながら作品づくりをしたい人にも向いています。
また、WEBデザインは必ずしもトレンドだけを追う必要はありませんが、古さを感じるデザインにならないようある程度流行を知っておくことも大切です。
デザイントレンドや最新ツールなど、新しい情報を自ら探せる人も向いていると言えるでしょう。
UIデザイナーはサイト全体を作り込みたい人に向いている
UIデザイナーに向いている人の特徴は以下の通りです。
- 論理的な思考力が高い人
- WEBサイトやアプリの課題を解決したい人
- 人の話を聞くことが好きな人
- リサーチや改善が得意な人
「デザイナーに必要なのはセンス」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、UIデザイナーは常に「ユーザー視点」で考えることが必要です。
データに基づいた根拠を持って改善策を講じて、WEBサイトやアプリなどの機能を改善するため、論理的思考力が高い人が向いています。
UXデザイナーはマーケティング分析から全体設計したい人が向いている
UXデザイナーに向いている人の特徴は以下の通りです。
- マーケティングに関する知識がある人
- 情報解析やリサーチなど数字に強い人
- ユーザーの心理や行動を理解できる人
- 周囲を巻き込む力を持っている人
UXデザイナーもUIデザイナーと同様に、データに基づいた施策を講じる役割があります。
WEBサイトやアプリが、ユーザーにとってどのような効果をもたらしているか、感覚以上に分析が大切です。
そのため、WEBデザイナーに比べると数字や分析が得意な人が向いているでしょう。
また、UXデザイナーはWEBディレクターのようにプロジェクトをまとめる役割を担う場合があります。
周りの人を巻き込みながら、プログラマーや営業担当などと協力しながらプロジェクトを進められるような、リーダー気質のある人も向いていると言えます。
WEBデザイナーの求人は正社員が多くUI・UXデザイナーはフリーランスが多い
WEBデザイナーとUI・UXデザイナーは、それぞれ求人数にも違いがあります。
WEBデザイナーは正社員求人が多く、派遣社員やパートといったさまざまな雇用形態の求人が見られます。
UIデザイナーやUXデザイナーは、WEBデザイナーに比べて求人数自体が多くないものの、業務委託案件が多くフリーランスのデザイナーとして活躍している人もいますよ。
WEBデザイナーは多様な求人がある
WEBサービスの普及やWEB業界の発展に伴い、WEBデザイナーは需要が高く将来性のある職業と言えます。
求人ボックスによると、WEBデザイナーの求人数は2023年から2024年にかけて右肩上がりになり、豊富な求人数のまま推移しています。
出典:求人ボックス「Webデザイナーの仕事の年収・時給・給料」
WEBデザイナーは正社員だけでなく、パートや派遣社員など自分の希望する雇用形態での求人を見つけやすいと言えるでしょう。
UIデザイナーは需要が高まり売り手市場
UIデザイナーは、WEBデザイナーに比べると求人数自体は多くありません。
しかし、インターネットの普及に伴い誰でも気軽にWEBサービスを利用できるようになってきたことから、ユーザーの快適性を高めるためにUIデザイナーの需要が高まっています。
今後も市場が拡大していくと考えられるため、UIデザイナーの将来性は高いと言えるでしょう。
UXデザイナーの求人数は増加傾向
求人ボックスによると、UXデザイナーも求人数が多くはなく、UIデザイナーよりもさらに少なくなっていることがわかります。
全体数は少ないものの、求人ボックスによると「求人件数の推移」では月を追うごとに右肩上がりです。
出典:求人ボックス「UXデザイナーの仕事の年収・時給・給料」
ユーザーに最適な顧客体験を提供するために、UXを重視するクライアントが増えてきているのではと考えられます。
また、UXデザイナーの求人はWEBデザイナーやUIデザイナーよりも高い傾向にあるため、高収入を目指したい人はUXデザイナーを目指すとよいでしょう。
WEBデザイナーからUIデザイナーを目指すのが理想的
WEBデザイナーとUIデザイナー、UXデザイナーそれぞれの違いを、デザインの目的や必要なスキルなどの観点から解説しました。あらためて各デザイナーの比較表を、下記に紹介します。
WEBデザイナー | UIデザイナー | UXデザイナー | |
役割 | クライアントの要望に沿ったデザインで、課題を解決する | ユーザーがWEBサイトやアプリなどを快適に使える機能を設計する | ユーザーがサービスを通じて得られる体験を向上させる |
仕事 | ・WEBサイト制作 ・広告バナーやサムネイルの制作 ・LINEのリッチメニューの制作 ・配色やフォント選定 ・画像の配置やサイズ変更 | ・ユーザー目線でのサイトやアプリの設計 ・ワイヤーフレームの作成 ・プロトタイプの作成 ・ユーザーテストの実施 | ・クライアントへのヒアリング ・競合や市場の調査 ・ペルソナの設定 ・ユーザーフローの作成 ・サイト解析 ・ユーザーテストの実施 |
スキル・知識 | ・デザイン(ビジュアル)スキル ・コミュニケーションスキル | ・デザイン(サイト設計)スキル ・コーディングスキル ・SEOやマーケティングに関する知識 ・サイト分析 ・改善スキル | ・競合 ・市場分析スキル ・ユーザー分析&ジャーニー作成スキル ・ディレクション ・マネジメントスキル |
平均年収 | 438万円 | 621万円 | 645万円 |
求人数 | ◎ | △ | △ |
将来性 | ○ | ◎ | ◎ |
向いている人 | ・美しいサイトを作りたい人 ・ビジュアルにこだわってデザインしたい人 ・トレンドに敏感な人 | ・機能美を追求したい人 ・リサーチや改善が得意な人 ・WEBサイトやアプリの課題解決をしたい人 | ・情報解析や数字に強い人 ・マーケティング目線がある人 ・周りを巻き込みながらプロジェクトを進められる人 |
WEBデザイナー | UIデザイナー | UXデザイナー | |
役割 | クライアントの要望に沿ったデザインで、課題を解決する | ユーザーがWEBサイトやアプリなどを快適に使える機能を設計する | ユーザーがサービスを通じて得られる体験を向上させる |
仕事 | ・WEBサイト制作 ・広告バナーやサムネイルの制作 ・LINEのリッチメニューの制作 ・配色やフォント選定 ・画像の配置やサイズ変更 | ・ユーザー目線でのサイトやアプリの設計 ・ワイヤーフレームの作成 ・プロトタイプの作成 ・ユーザーテストの実施 | ・クライアントへのヒアリング ・競合や市場の調査 ・ペルソナの設定 ・ユーザーフローの作成 ・サイト解析 ・ユーザーテストの実施 |
スキル・知識 | ・デザイン(ビジュアル)スキル ・コミュニケーションスキル | ・デザイン(サイト設計)スキル ・コーディングスキル ・SEOやマーケティングに関する知識 ・サイト分析 ・改善スキル | ・競合 ・市場分析スキル ・ユーザー分析&ジャーニー作成スキル ・ディレクション ・マネジメントスキル |
平均年収 | 438万円 | 621万円 | 645万円 |
求人数 | ◎ | △ | △ |
将来性 | ○ | ◎ | ◎ |
向いている人 | ・美しいサイトを作りたい人 ・ビジュアルにこだわってデザインしたい人 ・トレンドに敏感な人 | ・機能美を追求したい人 ・リサーチや改善が得意な人 ・WEBサイトやアプリの課題解決をしたい人 | ・情報解析や数字に強い人 ・マーケティング目線がある人 ・周りを巻き込みながらプロジェクトを進められる人 |
仕事内容は重複する部分もありますが、デザインの目的から仕事内容やそれに伴う必要なスキルは異なります。
UIデザイナーやUXデザイナーは、WEBデザイナーの知識やスキルを身につけたうえでなれる上位職種です。
そのため、未経験からデザイナー職を目指す方は、まずはWEBデザイナーのスキルから身につけるとよいでしょう。