スキルアップや収入アップのための手段として、プログラミングに興味をもつ人が増えています。
しかし初心者だと、「何からはじめたらいいんだろう……?」と悩んでしまうのではないでしょうか?
その疑問を放置したまま何となくで取り組むと、自分の現在地がわからず挫折してしまう可能性が高いです。
きちんと学習の手順を知っておけば、モチベーションを維持したまま効率よくプログラミングを学習できます。
そこでこの記事では、初心者がプログラミングを学ぶ方法を6つのステップに分けてお伝えします。
スムーズに学習を進めるために、チェックしておきましょう!
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ステップ1. 【何からはじめる?】最低限のIT知識をおさえておこう
プログラミングを学ぶ前に、IT全般についてざっくり把握しておきましょう。
こうしておくと学習で行き詰ったとき、原因究明や対策が楽になります。
具体的な方法としておすすめなのが、「ITパスポート」の参考書籍を見ておくことです。
ITパスポートとは情報処理におけるエントリーレベルの資格で、書籍にはITの基礎知識が網羅されています。
プログラミングをするうえで欠かせない知識も多く、参考書をペラペラめくるだけでも得るものがあるでしょう。
ステップ2. プログラミングの基礎を理解しよう
いまやプログラミングという単語はとてもなじみ深いものです。
しかしプログラミングとは何かと聞かれたとき、即答するのは案外難しいかもしれませんね。
よくわからないものに対してモチベーションを維持するのは困難です。
そこで今一度プログラミングとは何か、どんなことができるのかを知っておきましょう。
そもそもプログラミングとは何か?
突然ですが、水泳未経験の人にいきなり「泳げ!」と命令したらどうなるでしょうか?
おそらく、すぐに泳ぐことはできないはずです。
きちんと泳がせるには、「右手を前に出す」→「後方へ水を掻く」→「左手を前に出す」……といった具合に、1つ1つ順を追って指示してあげなければいけません。
同じように、コンピューターにも次にする処理を1つ1つ順番に指示する必要があります。
コンピューターにさせる処理を順番に指示するのが「プログラム」であり、そのプログラムのコードを入力することを「プログラミング」といいます。
人間であれば多少指示があいまいでも「こんな感じかな」と想像で動けますが、コンピューターにはその力がありません。
そのため、コード入力は厳密にやる必要があります。
このようにプログラミングには苦労が多いですが、そのぶん思い通りに動いたときの感動は大きいです。
プログラミング技術で何ができるのか?
プログラミングは、コンピューターがおこなう処理の「正確化」、「高速化」、「自動化」を可能にします。
例えば「大量の計算をする」という作業は、人間がやるには大変なうえに計算ミスが起こる可能性があります。
そのうえ膨大な時間がかかるでしょう。
しかしコンピューターなら、正確な計算を高速かつ自動でおこなってくれます。これを応用して、次々といろいろなものが開発されています。
以下はその例ですが、身近なものもあるのではないでしょうか?
- オンラインショップ
- SNS
- コンシューマーゲーム
- ロボット
- 動画サービス
- IoT家電
- WEB会議システム
- 人工知能
今後の技術発展によって、より多くのものが機械化・自動化されていくでしょう。
そのような社会では、プログラミングの需要はますます高まると考えられます。
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ステップ3. なぜプログラミングを学ぶのかを明確にしよう
プログラミング学習のモチベーションを保つためには、学習する目的を設定しておくのも大切です。
プログラミングを習得して何がしたいか・どうなりたいかを想像しましょう。
やりたいことから考える
前述の通り、プログラミングではいろいろなものが作れます。
自分なら何を作りたいかを、1つのゴールとして決めてしまいましょう。
以下はその例です。
- WEBサイトを作りたい
- オリジナルゲームを作りたい
- ロボットを作りたい
興味のあるものを自分の手で作り上げる未来……。
身近に参考がたくさんあるので、イメージしやすいのではないでしょうか?このときに抱くワクワク感は、大きな原動力となります。
働き方から考える
プログラミングを学ぶ理由として、将来への不安や新たな働き方の模索を挙げる人もいるでしょう。
「今の仕事で生活できるかな……」
「働き方を見直したいな」
こういう人は希望の雇用形態や収入といった側面から、プログラミングを学ぶ目的を明確にしましょう。
エンジニアとしての転職を目指すといった具合ですね。
会社によって手がけるものや開発環境は違うので、その点も要チェックです。
その一方、収入アップしたいけど転職までする気にはなれないという人もいるでしょう。
その場合は副業としてのプログラマーを目指すのがおすすめです。
クラウドソーシングサイトを利用すれば、仕事を受注できます。
このように働き方に関する視点からも、学習のモチベーションを上げられますね。
ステップ4. プログラミング学習に必要なものを揃えよう
プログラミング学習に必要なのは、パソコン、インターネット環境、開発環境の3つです。
それぞれ準備を整えるうえでの注意点を解説します。
パソコンとインターネット環境を準備しよう
プログラミング学習に使うパソコンは、ノートとデスクトップのうちどちらでも問題ありません。
強いていうなら、持ち運び可能なぶんノートパソコンのほうがより便利に感じられます。
望ましいパソコンの性能の目安は、以下の通りです。
メモリ:8GB以上
CPU:Intel Core i5以上
ストレージ:SSD
メモリはデータ処理の速さを左右するもので、机の広さに例えられます。
机が広いと複数の書類を同時に広げられるのと同様で、メモリも容量が大きいほど性能が上がります。
プログラミングをするなら、最低でも8GBは欲しいところです。
CPUはキーボードなどから送られたデータをもとに、制御や演算をおこなう役割をもっています。
プログラミングでは複数のソフトを同時に動かすため、最低でも「i5プロセッサー」を搭載したパソコンがいいでしょう。
ストレージはプログラムデータを保存するための場所です。
数字が大きいほどたくさんのデータ保存が可能になります。
ストレージにはHDDとSSDの2種類がありますが、より素早い処理が可能なSSDの方がおすすめです。
ちなみにOSは大きく分けてWindowsとMacの2種類がありますが、初心者のうちはどちらでも構いません。
またインターネット環境は、自宅で使っているもので大丈夫です。
必要最低限のソフトウェアを導入しよう
プログラミングをするには、インターネットのほか「開発環境」というものを構築する必要があります。
具体的にはソフトウェアのインストールや設定などをして、プログラミングが動く環境を整えることをいいます。
開発環境の構築で最も基本的な作業は、WEBブラウザとテキストエディタの導入です。
WEBブラウザはあらゆるサイトを見るのに欠かせないソフトで、「Internet Explorer」「Microsoft Edge」「Google Chrome」などが有名です。
このうちプログラミングをするなら、無料で扱いやすいGoogle Chromeを選ぶのがおすすめです。
書籍や学習サイトなどでもGoogle Chromeを使って説明されているので、内容が理解しやすくなります。
テキストエディタはたくさんの文字・記号から成るコードを編集するためのソフトです。
どのパソコンにも類似ソフトが標準搭載されていますが、機能的にプログラミング向きではありません。
そのためテキストエディタの導入は必須の作業といえるでしょう。
導入するテキストエディタは「Visual Studio Code(ビジュアルスタジオコード)」や「Atom(アトム)」など、広く使用されているものがおすすめです。
HTMLやCSSといった言語なら、WEBブラウザとテキストエディタがあれば学習をはじめられます。
対象とするシステムやプログラミング言語によっては、他にもやることがあるのでチェックしておきましょう。
ステップ5. 【初心者におすすめ】目的に合わせて学ぶ言語を選ぼう
コンピュータに指示を出す言葉であるプログラミング言語には、たくさんの種類があります。
「一体どれから勉強すればいいの?」と悩んでしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、自分の目的に合わせて言語を選ぶという方法です。
それぞれの言語でできることは異なるので、作りたいものや興味がある分野と関わりの深い言語を学びましょう。
WEBサイトを作りたいなら……「PHP」「Ruby」
趣味の情報発信や自社製品の紹介など、いろいろなことができるWEBサイトを作りたい人は多いでしょう。
最近は専門知識がなくてもWEBサイトが作れるようになってきましたが、細かいアレンジを加えるにはやはりプログラミングの知識が必要です。
WEBサイトを作るなら「PHP (ピー・エイチ・ピー)」、「Ruby(ルビー)」という言語の習得をおすすめします。
PHPはいろいろなところで活用されている言語です。
例えばホームページから直接商品を買えるのは、PHPを使ったショッピング機能のおかげです。
会員制サイトに登録したときに出てくる「Facebookアカウントでログイン」という表示も、PHPの機能として挙げられます。
さらにWEBサイトに広く使われるWordPressも、PHPで作られています。
このようにPHPは需要が高い言語なので、習得しておいて損はないでしょう。
Rubyも汎用性が高く、人気がある言語です。
WEBサイトだけでなくスマホアプリやゲーム開発にも利用できます。
Rubyで作られたもので代表的なものとしては、レシピサイトの「クックパッド」やグルメ口コミサイトの「食べログ」が挙げられます。
さらに学習の過程でHTML、CSS、JavaScriptといった他の言語も一緒に習得可能です。
スマホアプリを作りたいなら……「Java」「Swift」
生活を便利にするスマホアプリを作りたいという人は、「Java(ジャバ)」や「Swift(スウィフト)」を勉強しましょう。
Javaは処理速度が速いうえに、OSを問わず利用できる言語です。
Mac、Windows、Linuxなど、どのプラットフォームでも問題なく使えます。
そして一番の特長は汎用性の高さです。
主に使われているのはスマホアプリですが、他にも家電製品やカーナビ、人工知能など、いろいろなところで利用されています。
そのため需要は高く、身につけておけばプログラマー・エンジニアとして市場価値を上げられるでしょう。
複雑なルールが多く学習が難しい言語ではありますが、参考書がたくさん出ているので自分に合ったものを探しやすいです。
SwiftはMacやiPhoneといったApple製品向けのアプリを開発できます。
ニュースアプリの「グノシー」や講座開催・申込ができる「ストアカ」などで利用されています。
基本的に他の言語だとApple製品向けのアプリ開発は難しいため、Swiftは安定して人気を集めています。
スマホアプリのなかでも特にiPhone向けアプリを作りたい人は要チェックの言語といえるでしょう。
学習の注意点として、開発されたのが2014年と比較的新しいため、コードサンプルや問題解決の情報が少ないことが挙げられます。
ゲームを作りたいなら……「C #」「JavaScript」
ゲーム好きな人にとって、自分でゲームを作るというのはとてもワクワクすることでしょう。
ゲーム開発で最も使われているのは、「C #(シーシャープ)」や「JavaScript(ジャバスクリプト)」です。
C#はマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。
ゲームをはじめアプリ開発・業務システム開発などに使用されています。
いろいろなサービスへの対応力も高く、「Skype」の公式サイトや検索エンジンの「Bing」などに使われています。
以前はWindows専用の言語だったC #ですが、開発を進めたことでMacなど幅広い領域をカバーできるようになりました。
習得の難易度は高めなので、プログラミングスクールの活用も視野に入れておくといいでしょう。
JavaScriptはWEBサイトにいろいろな機能・演出を加えるのに用いられますが、ゲーム開発にも役立つ言語です。
ブラウザゲームやスマホゲームなどを作れます。
またJavaScriptは後述するHTMLやCSSとともに他の言語にも応用できる言語なので、学んでおくといいでしょう。
WEBブラウザとテキストエディタがあればはじめられるうえ、言語自体の難易度が低めなのでハードルは低めといえるでしょう。
チュートリアル動画など教材も充実しているので、比較的気軽にはじめられます。
AI技術に携わりたいなら……「Python」「R 言語」
さまざまなところで使われ話題のAI(人工知能)を学ぶなら、「Python(パイソン)」や「R 言語(アールげんご)」を学びましょう。
PythonはAIや機械学習の分野で最大のシェアを誇り、数値解析や統計処理に強いプログラミング言語です。
Pythonで作られたものでは、動画サイトの「YouTube」やオンラインストレージサービスの「Dropbox」が有名です。
プログラミング言語のなかでも文法がシンプルで読み書きしやすく、比較的簡単なのが特長です。
また公式サイトでは日本語ドキュメントが公開されており、学習サイトも充実しているため勉強しやすいです。
シェアの高さや学びやすさをふまえ、AIに興味がある人はまずPython一本に絞って学習するといいでしょう。
R言語はJavaやPythonのような汎用性がないかわりに、統計のデータ解析に特化した言語です。
「Google」「Facebook」といった企業が、データ解析のため活用しています。
金融工学や機械学習の分野でよく使われており、このうち機械学習とAIが密接に関わっているため、R言語は注目されるようになりました。
コードが比較的簡単なため、言語自体の学習にはそれほど手間はかからないでしょう。
ただしR言語のデータ解析性能を十分に発揮させるには、統計学の知識を同時に身につけておく必要があります。
未定だけど挑戦したいなら……「HTML」「CSS」
ここまで何を作りたいかを基準に、学ぶべき言語を紹介してきました。
しかしなかには「やりたいことが特に思い浮かばない……」という人もいるかもしれません。
その場合は初心者でもはじめやすく他の分野でも活かせる言語、具体的には「HTML(エイチティーエムエル)」と「CSS(シーエスエス)」がおすすめです。
HTMLとCSSの2つはあらゆるプログラミングの根幹となるため、習得しておけば必ず役に立ちます。
HTMLは文章をタイトル・見出し・本文と区別させたうえで表示させたり、画像やリンクを適切に表示させたりするのに不可欠な言語です。
私たちが目にするWEBサイトが見やすくなっているのは、HTMLのおかげといえます。
そのためWEBデザインをはじめ、WEB全般のお仕事で必須のスキルといえるでしょう。
HTMLの難易度は他の言語と比べて低めです。
「要素をタグではさむ」というシンプルな構成なので、初心者でもとっつきやすいでしょう。
CSSはWEBページの見栄えを整えるのに使う言語です。
具体的には文字のフォントや大きさを変えたり、下線・枠・表を付け加えたりします。
今のWEBサイトには機能性だけでなくデザイン性も求められるので、CSSが幅広く活躍しています。
ステップ6. 学習方法を選んで、あとはひたすら手を動かそう
プログラミング言語を選択したら、いよいよ実際に手を動かす段階です。
書籍・学習サイト・プログラミングスクールを活用しながら、コーディングに慣れていきましょう。
書籍を利用する
独学でプログラミングを学ぶ場合、まず挙げられるのが書籍を使う方法です。
書籍を使った学習方法には、自分のペースで進められるというメリットがあります。
およそ2,000~3,000円で購入できるため、比較的気軽にはじめられるのも魅力です。
書籍を購入するときは数ページめくってみて、見やすさや理解しやすさを確認してからにしましょう。
以下では、プログラミングの基礎を学べるおすすめの書籍を紹介しています。
『ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん』
さまざまなプログラミング言語に共通する部分を主に解説してくれる書籍です。
根本的な仕組みを理解しておくことで、どの言語でも学習がスムーズに進むでしょう。
ブラウザとサーバーのやり取りやプログラムがデータ処理する仕組みなど、プログラムに関する一連の仕組みも学べます。
きちんと学習すれば、今後長く役立つ知識となるでしょう。
『おうちで学べるプログラミングのきほん』
体験しながら学べる書籍なので、本を読んだだけで理解できるか自信がない人におすすめです。
ハードウェアとプログラムの関係、OSとプログラムの関係といったものを、実際に自分のパソコンで確認しながら学習していきます。
また巻末では各プログラミング言語の解説やバグの原因・対処法なども紹介されています。
初心者だけでなく、プログラマーになってからも役立つ一冊です。
学習サイトを利用する
インターネット上には非常に多くの学習コンテンツがあります。
無料ではじめられるものも多いので、コストをおさえやすいのがメリットです。
サイトによって扱っている言語や学習形式、無料の範囲が異なるので、自分に合ったものを吟味しましょう。
以下はおすすめの定番サイトです。
忙しい人におすすめなのが、短い動画で学べるドットインストールです。
学習サイトのレッスン動画は1本につき20分を超えるのが一般的ですが、ドットインストールの動画は約3分と短くまとめられています。
そのためすきま時間の学習に最適です。
6000以上ある動画のなかから、好きなものを選びましょう。
Progateは初心者でも安心して使える学習サイトです。
図が多いスライドを用いたレッスンなのでわかりやすく感じます。
またスライドでの学習と実践がセットになっているのも、Progateのカリキュラムの特長です。
学んだことをすぐにアウトプットできるので、知識がしっかり定着します。
プログラミングスクールを利用する
書籍や学習サイトを使った独学は1人で進めるため、疑問の解決に時間がかかったりモチベーションが下がったりすることがあります。
こうしたリスクを解消してくれるのが、プログラミングスクールです。
スクールには講師がいるので、疑問や悩みを聞いてもらうことができます。
また他の受講生を意識することで、自分もがんばろうと思えるでしょう。
以下はおすすめのプログラミングスクールです。
基礎から学びたい初心者向けのオンラインスクールです。
あらゆるプログラミングの土台となるHTML・CSSに特化し、動画レッスンで学習を進めていきます。カリキュラムを2ヶ月という短期間に凝縮していること、交流会やキャリアカウンセリングがあることによって、集中を切らさず学習できます。
受講者数No.1を誇る、大手のオンラインスクールです。
オンライン受講なので全国どこからでも受講できます。
「Webアプリケーションコース」「Javaコース」「Pythonコース」など、多彩なコースが用意されています。
公式サイトにはおすすめのコースを教えてくれる「オススメコース診断」があるので、種類が多くて迷ったときでも安心です。
【注意!】プログラミング初心者がついやってしまうこと
ここまでプログラミングを学ぶ6つのステップを紹介してきました。
最後に学習を進めるうえで、よくありがちな失敗をお伝えしておきます。
失敗例を知っておくことで自分を客観的に見つめられるようになり、より学習の成功率を高められます。
いきなり高い目標を掲げてしまうこと
既に述べた通り、プログラミングを学ぶステップとして目的をもつのは大切です。
しかし目的というゴール地点は、いきなり到達できるところではありません。
達成するには小さな目標を立ててクリアすることの積み重ねが必要でしょう。
にもかかわらず「この上級者向けの本をマスターする!」といったように、焦って最初から高すぎる目標を立ててしまうのはNGです。
いきなり難しい書籍を読み込んでも、理解できず手が止まってしまうでしょう。
そうなると「やっぱりプログラミングは難しい」「自分には向いてない」と落ち込んでしまい、そのまま挫折してしまう可能性があります。
無理に難易度の高いことをやろうとするのではなく、初心者向けの書籍や学習サイトの課題を1つ1つやっていくほうが長続きします。
継続すればそのぶん上達も見込めるので、あせらずじっくり取り組みましょう。
コードを丸暗記しようとすること
書籍などに書いてあるコードを丸暗記しようとがんばってしまうのも、初心者にありがちです。
しかしながら、コードをすべて覚える必要はありません。
プログラミング言語の種類は膨大で、それぞれが日々アップデートされています。以前覚えた知識が使えなくなることもしばしばです。
さらにコードを書くにあたって、予測変換機能で補える部分が多いことも暗記が不要な理由として挙げられます。
暗記よりも、それぞれの言語の特徴を理解していくことのほうが大切です。
作業せずインプットばかりすること
前述の暗記の話と通じるのですが、手を動かさないこともよくある失敗例です。
具体的には実際にコードを書くことなく、ひたすら参考書を読み続けてしまうということですね。
もちろん書籍を読むのは有効な勉強法であり、その意欲があるのは素晴らしいことです。
しかし書籍で知識を得ても実践しなければ、本当の意味で身についたことにはなりません。
水泳の本をいくら読んでも、プールに入らなかったら泳げないのと同じです。
本や学習サイトを見るだけでは、コードを書いて実行する、エラーに対処するといった経験ができません。
手に入れた知識はどんどんアウトプットして、自分の武器にしていきましょう。
まとめ
初心者でもプログラミング学習を成功させるためには、きちんと段階をふんで取り組むのが重要です。
この記事ではプログラミング初心者の人に向けて、習得に至る6つのステップを紹介してきました。
まずはコンピューター全般やプログラミングへの理解を深めておきましょう。
前提知識がしっかりしていると、さまざまな場面で対応しやすくなります。
そしてプログラミング言語を学ぶときは、自分のやりたいことから学習する言語を選ぶのが有効です。
言語の種類は膨大なので、ピンときたものから取り組んでみましょう。
この流れで学習していけば、モチベーションを維持したまま効率よくプログラミングを身につけられます。
いろいろなものをつくったり働き方を変えたりできるプログラミングを、この機会にぜひはじめてみましょう!
質問や感想があればご記入ください