フリーランスとして働くにあたって、あなたの体は何よりも大切です。
会社員と違って自由度が高いフリーランスは、つい働きすぎて寝不足になってしまったり、体調を崩してしまったりすることもあると思います。
普段から体調管理をしておくことも大切ですが、より健康でいるためには生活習慣病の予防や病気を早期に発見できるよう、定期的な健康診断が欠かせません。
しかし
「忙しいし、わざわざ健康診断を受けるのは面倒くさいな…」
「健康診断をどこで受けられるかわからないし、また今度でいっか…」
このように、受けようとは思っているもののなかなか行動できていない、という方は多いのではありませんか?
もし進行してしまった病気が見つかって長期の治療が必要となれば、フリーランスは一気に収入が不安定になってしまう危険性もあります。
正直、会社員と比べると多少の手間やコストがかかりますが、今後もフリーランスとして働いていくことを考えても、定期的に受診しておくべきです。
この記事では、フリーランスが健康診断を受けるべき理由や、健康診断を受ける方法について解説していきます。
さらにフリーランスがお得に健康診断を受ける方法もお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事を読めば、あなたも健康診断に行かなきゃ!と思うはずです。
忙しくて行くのが面倒な気持ちは痛いほどわかりますが、必ず行った方がよいのでこの記事を読んで行く気持ちを奮い立たせましょう!
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フリーランスは健康診断を受けるべき!その理由とは?
フリーランスは会社員と違って、健康診断を受けることが義務付けられているわけではありません。
ですが、次のような理由があるので受けることをおすすめします。
- 無収入になるリスクを軽減できるから
- 「セルフメディケーション税制」を利用できるから
- 健康意識が上がるから
それぞれ説明していきますね。
無収入になるリスクを軽減できるから
会社員の場合、一時的な体調不良であれば有給休暇を使って休むことができます。
また、長期的な病気治療が必要な場合でも、会社の加入している健康保険組合から傷病手当金を受け取ることができるのです。
傷病手当金は給与のおよそ3分の2、最長1年半の間支給されます。
一方でフリーランスには、このような制度がありません。
もし体調を崩してしまって仕事ができなくなってしまえば収入が減ってしまいます。
また、長期的な休みが必要な場合は無収入になるリスクもありますし、継続的な案件を断る場合には、回復後の仕事再開も難しくなってしまうかもしれません。
健康診断を受けておけば、自身の健康状態を把握することができ、病気のリスクをある程度未然に防ぐことができます。
義務はなくても、フリーランスは特に無収入になるリスクを軽減できるので健康診断を受けておくと安心ですよ。
「セルフメディケーション税制」を利用できるから
「セルフメディケーション税制」とは、個人が健康維持を目的としたスイッチOTC医薬品(ドラッグストアなどで買えるように転用された医薬品)を購入した際に、その購入費用を所得控除にできる、医療費控除の特例制度です。
セルフメディケーション税制の対象とされる医薬品は、購入した際の領収書・レシートに控除対象であることが記載されており、2021年10月時点で2,505点となっています。
詳しくはこちら「セルフメディケーション税制対象医薬品品目一覧」
対象医薬品を年間1万2,000円以上購入した場合、セルフメディケーション税制を適用することができます。
適用にあたっては、「健康の保持増進および疾病の予防として一定の取り組みをおこなっている」ことが条件となっており、健診は「一定の取り組み」に該当します。
ただし、健診にかかった費用は、控除の対象になりませんので注意しましょう。
具体的な「一定の取り組み」とは次の6つです。
<対象となる一定の取り組み>
- 健康保険組合、市区町村国保などが実施する健康診査【人間ドック、各種健(検)診など】
- 市区町村が健康増進事業としておこなう健康診査【生活保護受給者などを対象とする健康診査】
- 予防接種【定期接種、インフルエンザワクチンの予防接種】
- 勤務先で実施する定期健康診断【事業主検診】
- 特定健康診査(いわゆるメタボ検診)、特定保健指導
- 市町村が健康増進事業として実施するがん検診
参考:国税庁ホームページ
健康意識が上がるから
健康診断を受けると、自身の体のよくない部分がわかったり、来年の健康診断でよい結果を残そうと普段の健康への意識が向上したりします。
フリーランスにとって健康は本当に重要な要素。
「体が資本」といえる働き方なので、健康への意識は常に高く保っておきたいところですよね。
健康診断を受けるのと受けないのでは、健康への意識の差は大きく違うと思うので、ぜひこれを機会に受けてみてはいかがですか?
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フリーランスが健康診断を受ける方法
フリーランスが個人で健康診断を受けるには、主に次の3つの方法があります。
- 地方自治体が実施する健康診断を受ける方法
- 健康保険組合経由で受ける方法
- 近くの病院やクリニックに行って受ける方法
それぞれ紹介していきますね。
地方自治体が実施する健康診断を受ける方法
自治体により料金は異なりますが、無料で実施している自治体もあり、費用がかかる場合でも1,000円程度というところが少なくないようです。
例えば東京都の場合だと、申込方法や費用は次のようになります。
<例:東京都新宿区>
申込方法:健康づくり課検診係への電話、電子申請、窓口
費用:無料
検査項目:問診、身体計測、血圧測定、尿検査、血液検査などほか
参照:「東京都新宿区 健康診査
まずは住んでいる地域の地方自治体をチェックし、健康診断を主催しているか確認してみましょう。この場合、基本的には受診機関を指定されるため、受診場所を探す手間が省けます。
受診機関を探す時間がなかったり、近くに健康診断を受けられる病院がなかったりする場合は、利用するのも手です。
予約方法は自治体によって異なりますが、主に以下の方法が挙げられます。
- 役所の窓口で申し込む
- 自治体のホームページから申し込む
- あるいは郵送されてくる検診チケットを利用する
検診チケットを利用する場合は、受診できる項目が決まっています。
事前に確認するようにしてくださいね。
健康保険組合経由で受ける方法
健康保険組合経由で受ける場合、どの健康保険組合に加入しているかによって受診方法や内容が異なります。
まずは加入している健康保険組合に問い合わせてみましょう。
個人事業主が加入できる健康保険組合には、国民健康保険組合のほか、「文芸美術国民健康保険組合」のように、業界団体が運営する健康保険組合もあります。
<例:協会けんぽ>
申込方法:保険組合より案内が届いたら、希望する健診実施機関に直接予約
費用: 一般検診最高7,169円(協会、検査項目により異なる)
検査項目:身体測定、血圧測定、血中脂質検査、肝機能検査、血糖検査、尿検査など(用意されている検査以外を追加で受けることも可能)
参照:全国健康保険協会 協会けんぽ
近くの病院やクリニックに行って受ける方法
病院やクリニックが個別に実施している健康診断を受ける方法もあります。
会社員の方が受ける検査と同じ項目の検査を受けられること、行きやすい場所を自由に選べることなどがメリットです。
受診の申し込みをするには、インターネットや電話などで直接病院に連絡をします。
補助金などが出るわけではないので、他の手続きは必要ありません。
料金は数千円から1万円前後が相場です。
自分の住んでいる近くの病院やクリニックで、健康診断を受けられるかどうかチェックしてみてくださいね。
フリーランスがお得に健康診断を受けるには?
フリーランスが健康診断を受ける場所や方法は複数あります。
受診場所ごとに費用も違うため、選ぶ方法によってはお得に受診できるでしょう。
ここでは、フリーランスが健康診断を受ける3つの方法について解説します。
協会けんぽの補助制度を利用する
まずは協会けんぽの補助制度を利用する方法です。
退職後、全国健康保険協会(協会けんぽ)の任意継続被保険者となり、かつ受診対象年齢を満たす場合は、健康診断の一部を協会けんぽに負担(年度内一人1回限り)してもらえます。
受けることのできる健診は、一般健康診断のほかに付加検診、乳がん検診、子宮頸がん検診(20歳〜38歳の偶数年齢の女性)、肝炎ウィルス検査、特定健康診査です。
受けられる健康診断の種類は年齢ごとに決まっているほか、健診の料金や補助額も各健診機関によって異なります。
詳しい料金と補助額は、各健診機関で確認してみてくださいね。
あんしん財団に加入する
あんしん財団が主催する保険を利用するのもひとつの方法。
あんしん財団とは、ケガの補償、災害防止・福利厚生の補助金制度のサービスもある、中小企業向けの保険です。
フリーランスも月額2,000円で加入することができます。
加入者には定期健康診断補助金として、1名につき2,000円までが支給されます。
また人間ドック・脳ドック・PET検診を受診した場合は、1名につき最大20,000円を受給可能です。
毎月の保険料がかかる点には注意が必要ですが、月々2,000円で健康診断補助金以外にケガの補償や各種福利厚生サービス、災害防止サービスなどを受けられるので、お得な保険といえます。
知識として覚えておくとよいですね。
特定健康診査を利用する
特定健康診査とは、40歳〜74歳の人が受けられる、主に生活習慣病を予防するための健康診断です。
「メタボ検診」とよばれることもあります。
これは国で定められたものなので、どの自治体でも実施しています。
住んでいる地域の国民健康保険に加入し、年度途中にその国民健康保険の加入・脱退・転出の異動のない場合に受診可能です。
特定健診の結果から、生活習慣の改善が必要と判断された場合、特定保健指導を自治体によって無料または500円、1000円程度で受けられますよ。
対象者は腹囲やBMIが一定以上で、主に血圧、血糖値、中性脂肪またはHDLコレステロールの数値、喫煙歴によるリスクの数から選定されます。
【Q&A】フリーランスの健康診断によくある質問
最後に、フリーランスの健康診断によくある質問についてお答えしていきます。
今回は次の2つの質問です。
- 健康診断の経費は経費に計上できるの?
- 健康診断は人間ドックと違うの?
それぞれ詳しく解説していきますね。
健康診断の経費は経費に計上できるの?
フリーランスだと、健康診断にかかった費用を経費として算入することはできません。
また健康診断は治療行為ではないため、一般的に医療費控除の対象とならない点にも注意しましょう。
自費負担となってしまうのは少し痛いところですよね。
ただし健康診断で要治療とされた疾病が見つかり、治療が必要な場合には、医療費控除の対象にできます。
この場合、健康診断は「治療に先立っておこなわれる診察」と同様のものとしてとらえられるためです。
再検査になった場合などの経費計上については、次のとおりになります。
<健康診断(人間ドック)で再検査になった場合の費用>
健康診断や人間ドックを受けて再検査となった場合、基本的に再検査費用を経費計上できず、医療費控除も対象外となります。
確定申告時に申請しないように注意しましょう。
再検査に行くことは義務ではありません。しかし、フリーランス活動は身体が資本です。
健康管理のためにも、再検査の通知が来たときは早めに受診してください。
健康診断や人間ドックを受けた場合、各項目について次のような結果を受け取ります。
- 異常なし
- 要経過観察
- 要精密検査
- 要治療
「異常なし」については検査結果が正常の範囲内であるため、基本的に心配しなくて大丈夫です。
「要経過観察」は、再検査を求められなければ、緊急性はないながら注意が必要な項目と考えられます。
日ごろの生活を改善しつつ、数値を正常の範囲内に戻していくことになることがほとんど。
再検査を受けに行けば、生活習慣病予防などのアドバイスをしてもらえる可能性もあります。
「要精密検査」「要治療」は、再検査が必要な通知です。
早めに再検査を受診しましょう。
「要精密検査」では、検査の結果「異状なし」と判断される場合もありますが、いずれにしても緊急性が高いことに変わりありません。
できるだけ早急に再検査の予約を取りましょう。
<健康診断(人間ドック)後に治療した場合の費用>
健康診断(人間ドック)によって疾病が見つかり、要治療と診断されて治療を継続する場合、健康診断の費用や治療にかかった費用は経費にはなりません。
ただし「治療に先立っておこなわれる診察」と同じものと考えられるため、確定申告時に医療費控除の対象となります。
医療費控除は、申告年の1月1日〜12月31日までの1年間に支払われた医療費が対象です。
未払いの医療費があった場合は、実際に支払った年に控除の対象となります。
医療費控除の金額は、最高でも200万円までです。
医療費控除は、次の計算式で求められます。
(実際に支払った医療費の合計額-保険金などで補てんされる金額)-10万円(ただし年間の総所得金額などが200万円未満の人は、一律10万円ではなく、総所得金額等の5%の金額が引かれます。)
また医療費控除を受けるためには、「医療費控除の明細書」を作成し、確定申告書に添付する必要があります。
「医療費控除の明細書」とは、受診した医療機関や受診日、医療費などを一覧にした書類のことです。
参照 : 国税庁「一定の寄附金を支払ったとき(寄附金控除)」
明細書のフォーマットは国税庁のホームページからダウンロードできるので、税務署まで行くのが面倒な人は活用してみてくださいね。
ダウンロードはこちら 「国税庁 医療費控除の明細書」
健康診断は人間ドックと違うの?
健康診断と人間ドックどちらも、現在の身体をチェックして病気の早期発見をするものです。
ここでは健康診断と人間ドックの違いを確認していきましょう。
<健康診断>
健康診断は、次のような審査項目を1時間ほどかけて検査します。
病気の兆候がないかを確認します。
主に生活習慣病の予防や早期発見を目的としています。
- 既往歴および業務歴の調査
- 自覚症状および他覚症状の有無の検査
- 身長、体重、腹囲、視力および聴力の検査
- 胸部エックス線検査 および喀痰検査
- 血圧の測定
- 貧血検査
- 肝機能検査
- 血中脂質検査
- 血糖検査
- 尿検査
- 心電図検査
参考:「厚生労働省 健康診断」
<人間ドック>
人間ドックは、今説明した健康診断と比較してより精密な検査をおこなうもので、原則として健康保険の適用外です。
例えば、一般健診では目の検査は視力検査のみですが、人間ドックの場合は、眼底や眼圧も検査します。
また、一般健診での呼吸器の検査は胸部X線だけですが、人間ドックでは呼吸機能検査も追加されます。
法廷検査項目が決まっておらず、医療機関によって検査項目が違います。
また、希望すれば、内視鏡やMRI、CTなど専門医療機器による高度な画像診断もでき、「タバコを吸うので肺がんの検査をしたい」などさまざまなプランから自分に適した検査を選べるのが人間ドックの特徴です。
自分や家族に持病や既往症がある場合や、不規則でストレスが多い生活など生活習慣に不安がある方は、30代からの受診をおすすめします。
費用は基本検査の場合2万円程度から、追加検査が加わると10万円を超えることもあります。
半日かけて検査するものもあれば、ホテルなどに1泊して2日がかりでおこなうコースもあります。
あんしん財団や一部自治体が人間ドックの受診費用の一部を補助しているので、受診の際には確認しましょう。
人間ドックは「一般的な健康診断では気付けない病気を見つける」ことができます。
費用は健康診断よりもかかりますが、病気の不安があるフリーランスの方は検討してみてもよいかもしれませんね。
まとめ
この記事では、フリーランスが健康診断を受けるべき理由や、健康診断を受ける方法について解説しました。
フリーランスが健康診断を受ける方法は次の3つです。
- 地方自治体が実施する健康診断を受ける方法
- 健康保険組合経由で受ける方法
- 近くの病院やクリニックに行って受ける方法
会社員であれば、体調を崩して休んでも有給休暇や「傷病手当金」という制度があり、仕事も誰かが自分の代わりやサポートをしてくれます。
しかし1人で働くフリーランスの場合は、自分が体調不良になったら仕事が受けられなくなって収入が大幅に減ってしまったり、最悪の場合無収入になることも考えられます。
また体調不良が長引けば、受けたい仕事も受けられず、すでに進めている仕事の納期に間に合わなくなることもありえますよね。
どのような立場でも「健康管理も仕事のうち」ですが、自分が働かなければ収入が得られなくなるフリーランスや個人事業主は、人一倍体調管理に気をつける必要があります。
費用はかかってしまいますが、健康を害して収入を失ってしまうことを考えれば大切な投資といえます。
体調を崩す前に、そして病気の早期発見と早期治療のためにも毎年健康診断を受診することを習慣づけましょう。
健康診断の申し込みから支払いまで自分でやらなければいけないフリーランスにとっては少し腰の重いことかもしれませんが、「また今度行けばいいや」と思っていたら、いつまで経っても行けません。
また面倒くさくなってしまう前に、ぜひ今すぐ健康診断の予約を済ませてくださいね!
この記事があなたのお役に立てたらとてもうれしいです。
質問や感想があればご記入ください