イラストレーターとして会社で働いている方は、フリーランスとしての道も1度は考えたことがあるのではないでしょうか。
場所や時間にとらわれないフリーランスは、とても魅力的ですよね。
そんなときに
「フリーランスのイラストレーターってどれくらい稼げるんだろう?」
「会社員とフリーランスで何が違うんだろう?」
このように気になることもたくさんあるはず。
さらに、フリーランスは会社員と違って自分自身で仕事を探す必要があるため
「どうやって仕事を探せばいいかわからない」
「仕事が見つかるか不安…」
こんなことを考えている方もいるかもしれません。
そこで今回は、フリーランスのイラストレーターの平均年収や単価相場、会社員との違い、フリーランスが仕事を獲得する方法を解説していきます。
この記事を読めば、フリーランスのイラストレーターになった自分がイメージできるはずです。
自分にはフリーランスという働き方が合っているかどうか考えながら読んでいくことができますよ。
自由に働けて、自分の好きな仕事ができるフリーランスは非常におすすめです。
フリーランスのイラストレーターに興味を持っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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フリーランスのイラストレーターって実際どうなの?
まずは、フリーランスのイラストレーターの仕事内容や平均年収について解説します。
また、会社員からフリーランスになる方法についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
フリーランスのイラストレーターの仕事内容
フリーランスのイラストレーターの仕事内容は、会社に所属して働くイラストレーターとほとんど変わりません。
クライアントから依頼された内容をもとに、本や雑誌の表紙、漫画、広告やポスターなどのイラストを描いていきます。
アナログが当たり前だった時代は紙にイラストを描いていましたが、最近ではデジタルでイラストを描くことがほとんどです。
そのため、「Illustrator」や「Photoshop」などのソフトを使えることが、イラストレーターとして働くための必須条件です。
仕事内容以外の会社員とフリーランスの違いは、後ほど説明していきますね。
フリーランスのイラストレーターの平均年収と単価相場
フリーランスになろうか迷ったとき、やはり気になるのが収入面ではないでしょうか。
「求人ボックス」によると、会社員のイラストレーターの平均年収は357万円。
一方フリーランスのイラストレーターの年収や給料は、仕事がまったくないとゼロになり、人気が出ると高収入を得られます。
個人のスキルや営業方法、人脈なども年収に大きな影響があるため年収には大きく差があり、一概にいくらとはいえません。
参考までにお伝えすると、「フリーランス白書2022」では、イラストレーターやライターを含む文筆系のフリーランスの年収は、200万円未満が32.0%と最も多く、200万円以上400万円未満が26.9%、400万円以上600万円未満が21.5%、600万円以上800万円未満が8.2%となっています。
フリーランス全般で見ても年収が200万円未満の人は23.1%なので、他業種のフリーランスと比べても、文筆系のフリーランスは安定して収入を得続けることが難しいかもしれません。
しかし文筆系のフリーランスであっても、年収が1,000万円以上1,200万円未満の人は2.3%、1,200万円以上1,500万円未満の人は0.9%など、高収入を実現している人もいます。
スキルを磨き実績を積んでいけば、フリーランスとして活躍し続けることは十分可能です。
また、これはイラストレーターのみではなく、ライターや編集者、翻訳者なども含む文筆系の平均年収ですので、あくまで参考として考えてくださいね。
さらに、フリーランスにとっては「一枚につきどれくらの報酬が得られるのか」という単価相場も気になるところ。
「日本イラストレーター協会」によるとフリーランスのイラストレーターの単価相場は、モノクロイラストで1枚3,000円〜5,000円、カラーイラストで1枚5,000円〜10,000円となっています。
他にもクラウドソーシングサイトを参考にすると、大きなサイズのイラストは15,000円〜25,000円前後で募集されています。
しかし、これらはあくまで「平均」や「相場」なので参考程度に考えてくださいね。
また、フリーランスの収入は、個人のスキルや営業方法、人脈などが大きく影響することを頭に入れておいてください。
参考1:求人ボックス
参考2:フリーランス白書2022
参考3:日本イラストレーター協会
会社員とフリーランスのイラストレーターってなにが違うの?
イラストレーターのなかには、会社員として働く人とフリーランスとして働く人がいます。
ここでは、会社員とフリーランスでは何が違うのかを説明していきますね。
報酬形態が変わり収入が安定しない
会社員のイラストレーターとフリーランスのイラストレーターでは、報酬形態に大きな違いがあります。
会社員のイラストレーターの場合は月給制のため、仕事のボリュームや質に関わらず毎月ある程度決まった報酬を受け取れます。
しかし、フリーランスのイラストレーターの場合は、自分の描いたイラストに対しての出来高が報酬につながります。
基本的には「1枚〇〇円」などの1枚単位、「何枚で〇〇円」などの案件単位なので、毎月の報酬は決まっておらず自分が働いた分だけ報酬を受け取れるのです。
そのため描くイラスト数を多くしたり、高単価のイラストを描いたり、スキルや実力を上げたりすることで高収入を目指すこともできます。
しかし逆にいえば、仕事がとれない月にはまったく稼げない可能性があるということ。収入が安定していないのは、会社員と大きく違うところだといえますね。
自分で営業して仕事を探す必要がある
会社員の場合は、会社から与えられた仕事をこなすことがほとんどです。
しかし、フリーランスの場合は仕事を与えてくれる人はいないので、自分で営業をして自分で仕事を探さなければいけません。
クライアントがフリーランスのイラストレーターに仕事を依頼する際には、これまでに描いた「作品」が重要な判断基準になります。
そのため、ポートフォリオはしっかり作成しておいたほうがよいでしょう。
その他にも、仕事を得るための営業力や、クライアントのニーズを把握するためのマーケティング力なども必要になってきます。
高いコミュニケーション能力が必要になる
会社員の場合は、営業職の人や上司がクライアントとの交渉をしてくれることが多いです。
しかしフリーランスの場合は、クライアントとの交渉は自分でおこなわなければいけないので、高いコミュニケーション能力が求められます。
イラストレーターはクライアントの要望を引き出して忠実に表現するのが仕事なので、コミュニケーションがうまく取れないと、クライアントの要望に応えられずクライアントは満足してくれません。
また、フリーランスとして仕事を獲得し続けるためには人脈を広げることも大切です。
他のイラストレーターなどと積極的にコミュニケーションをとることで、次の仕事につながることもあります。
「フリーランス白書2020」によると、フリーランスとして働き続けるうえで重要だと思うことという質問に対して、「人脈」と回答した人は56.9%、「自分の意見を相手に上手に伝える能力」と答えた人は49.1%います。
このような結果からも、フリーランスは高いコミュニケーション能力が必要だということがわかりますね。
参考:フリーランス白書2020
オリジナリティがより重要になる
クライアントのニーズを汲み取って要望に合うイラストを描くスキルももちろん大切ですが、誰にでも描けるイラストは今後も需要があるとは言い切れません。
見た人の印象に残る個性的なイラストレーターはやはり際立ち、重宝されます。
個性的なイラストレーターはファンができやすく、グッズ化やアニメ化、企業とコラボレーションするなどの仕事につながることもあります。
会社員の場合、そこまでオリジナリティを求められることはないかもしれません。
しかし、フリーランスとして活躍していくためには、自分にしか描けないオリジナリティのあるイラストを磨いていくことも重要といえますね。
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フリーランスのイラストレーターになる前にやっておくべきこと
フリーランスのイラストレーターとして独立するために、なにを準備しておくとよいのでしょうか。
フリーランスは自分自身で営業をして仕事を探す必要があるとお伝えしましたが、実際に仕事を得るためにはいくつかポイントがあります。
これから紹介するような準備をしておくと、フリーランスになってから仕事を探しやすくなり、仕事探しで悩むことが少なくなります。
フリーランスになってから困らないためにも、フリーランスになる前にはぜひやっておいてくださいね。
実務経験を積んでおく
クライアントが仕事を依頼する際に重要視していることのひとつとして、「実務経験」があります。
イラストレーターのなかには、イラストレーターとして働く前から絵を描くのが上手だった方も多いかもしれません。
しかし、フリーランスになって仕事探しで悩みたくない方は「イラストレーターとしての経験」を積んでおくことは大切です。
同じ金額を支払うのなら、きちんと実績を積み重ねているイラストレーターにイラストを描いてほしいと思いますよね。
人脈を作っておく
先ほども人脈の重要性について少しお話ししました。
フリーランスは基本的に一人で仕事をしますが、人脈を広げることで仕事を獲得するチャンスが増えます。
「フリーランス白書2022」の調査で「仕事はどのようなところから見つけますか」という質問をしたところ、「人脈」と答えた方が32.9%、「過去・現在の取引先」と答えた方が30.9%、「エージェントサービスの利用」と答えた方が14.0%という結果になりました。
この結果からもわかるとおり、人脈が仕事獲得に大きく影響することがわかりますね。
そのため、フリーランスになる前に人脈を作っておくことは重要です。
とはいえ、ずっと家や作業場で仕事をしているフリーランスのイラストレーターは、なかなか人に会う機会がありません。
そんな方はイベントや交流会に参加して人脈を広げるのもひとつの方法です。
どこでイベントや交流会を探すのかなどの詳しい情報は、後ほど紹介するので参考にしてみてくださいね。
ポートフォリオを作成する
クライアントが仕事を依頼する際の重要な判断材料として、今までの作品を集めた「ポートフォリオ」があります。
過去の公開可能なイラストを集めて、自分のアピール材料になるポートフォリオを作成しましょう。
クライアントはポートフォリオを見て、何が描けるのか、企画の内容にイメージが合っているかなどを判断します。
そのため、仕事を獲得できるかどうかは、ポートフォリオにかかっているといっても過言ではありません。
必ずしも実務で描いたイラストのみで構成しないといけない訳ではありませんので、あなたの魅力をしっかりアピールできるように、公開可能な作品を集めてポートフォリオを作りましょう。
WEB上で閲覧できるポートフォリオを作成すれば、インターネットを通じていつでもすぐに営業できます。
さらにSNSをポートフォリオのように活用しているイラストレーターもたくさんいます。
SNSでは一般の人のファンをつけることもできるだけでなく、出版関係の人などもチェックをしているので、SNS経由で自分の作品を気に入った人から依頼が来る可能性も十分にあります。
未経験からフリーランスのイラストレーターになる6ステップ
イラストレーターの基本をお伝えしてきましたが、「じゃあ、実際にどうやってフリーランスのイラストレーターになるの?」という疑問を持つ方も多いはず。
特に未経験の方は具体的にイメージするのが難しいですよね。
そこで、ここからは未経験からイラストレーターになる方法を6つのステップでお伝えします。
今回お伝えする手順は安全にフリーランスのイラストレーターになるためのものです。
フリーランスイラストレーターへの道を着実に進みたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
ステップ1:イラストレーターに必要なスキルをつける
フリーランスのイラストレーターを目指す場合、まずすべきなのはスキルを身につけることです。
なぜなら、イラスト業界は良くも悪くも実力主義だからです。
どんな作品を作れるかが「どれだけ多くの仕事を取れるか」「どれだけ高単価の仕事を取れるか」に直結してきます。
スキルがない状態では案件を獲得できませんし、仮にできたとしても時給500円などで働かなければいけません。
だからこそ、フリーランスのイラストレーターを目指す場合には第一にスキルを磨く必要があるのです。
具体的に身につけておくべきスキルは次の2つ。
- イラストに関する知識
- ツールを操作するスキル
これらを身につける方法として「スクールに通う」「独学をする」「アルバイトをする」があります。自分の経済状況や性格を踏まえて、自分に合った方法を選びましょう。
ちなみに、より着実な方法を選びたい方にはスクールがおすすめですよ。
ステップ2:副業で実績を積み上げる
イラストレーターのスキルを身につけたら、次は副業で実績を積み上げていきましょう。
なかにはいきなりフリーランスとして独立する人もいるのですがそれは危険です。仕事が取れず、生活できなくなるリスクがあります。
また、駆け出しの頃は直近の収入よりも実績を積むことが大切なので、低単価でも実績を積める案件を取りにいく必要もあります。
収入が担保されている副業であれば、積極的にそのような案件を取りにいけますよ。
実際に副業を始めるときには以下のようなものを準備しておきましょう。
- 会計ソフト
- 副業用の名刺
- 副業用のメールアドレス
仕事を取るための名刺やメールするのはもちろんのこと、副業で年間20万円以上稼ぐ場合は、確定申告をする必要があるので会計ソフトも用意してくださいね。
ステップ3:開業届を提出する
副業を始めたら開業届を提出しましょう。
開業届とは個人事業主になるための書類で、事業を始めてから1ヶ月以内に提出するのが義務となっています。
また、提出することで次のことができるようになります。
- 事業用口座の解説
- 青色申告申請書の提出
どちらもフリーランスとして働くうえで重要なものになってくるので、必ずできるようにしておいてくださいね。
具体的な提出方法については以下の記事で詳しく解説しています。開業届を出すときにはぜひ参考にしてくださいね。
ステップ4:独立のための準備をする
副業を続けて徐々に収入が増えてきたら、独立の準備を始めましょう。
独立すると生活はガラッと変わりますし、不便なことも出てくるので会社員のうちにあらかじめ備えておくのはとても重要です。
実際にフリーランスが独立前にすべき準備は以下の2つです。
- 引越しを済ませておく
- クレジットカードを作る
フリーランスは収入が不安定なので社会的信用が低くなりがちです。
その結果「賃貸物件」や「クレジットカード」は審査が通りにくくなるので、会社員のうちに引っ越しを済ませたり、クレジットカードを作ったりする必要があります。
現に、それらができなくて悩んでいるフリーランスはたくさんいるので、独立する前には引っ越しておかなくていいか、クレジットカードを作っておかなくていいかをしっかり考えましょう。
ステップ5:退職届を提出して独立
準備ができたら、いよいよ独立です。
すでに開業届を提出する場合は、会社を辞めれば独立したことになります。
事前に会社を辞める決めて、退職届を出しておきましょう。
一般的に退職届は2ヶ月前に提出するのがマナーになっています。後任への引き継ぎをしなければいけないからです。
前の職場の社長が独立後のクライアントと繋がっているということもあるので、引き継ぎや挨拶回りはしっかりしておきましょう!
ステップ6:社会保険の手続きをする
独立したら社会保険の手続きをする必要があります。
会社を辞めるとこれまで加入していた公的保険が全て外れるからです。
必ず手続きをしなければいけないのは「国民年金保険」と「国民健康保険」の2つ。
これらは加入が義務付けられており、「国民健康保険」に関しては加入しないことによる罰則もあります。
罰則を取られるのももったいないですし、両方とも生活をサポートしてくれるものなので必ず手続きを済ませてくださいね。
詳しい手続き方法は以下の記事に書いてあるのでぜひご覧ください。
フリーランスのイラストレーターが仕事を獲得する7つの方法
フリーランスは会社員と違って、自分で仕事を探して獲得しなければいけません。
「どうやって探せばいいの?」「仕事を獲得できる自信がない…」
そう思っている方も多いのではありませんか?
ここからは、フリーランスのイラストレーターが仕事を獲得する具体的な方法を紹介していきます。
7つの方法を紹介するので、自分に合った方法を探してみてくださいね。
クラウドソーシングを活用する
クラウドソーシングとは、インターネットを通じて仕事を受注・発注できるサービスです。
仕事を依頼したい人は、インターネットを通じて人材を広く募集でき、仕事を探している人は自宅にいながら仕事を探せて、仕事の受注・納品・報酬の受け取りまで全てオンラインで完結できるのでとても便利。
新型コロナウィルスの影響もあり在宅ワークが増えてきていることから、クラウドソーシングサイトの需要は今後も高まっていくことが予想されています。
クラウドソーシングサイトの案件のなかには、イラストレーターの仕事もたくさん掲載されています。
例えば「YouTube漫画の制作」「タロットカードのイラスト作成」「キャラクターの作成」「広告のポスター作成」などさまざまです。
クラウドソーシングサイトは、仕事探しをするうえで非常に手軽なのが魅力。
人脈に自信がない方でも、簡単に仕事を探して受注できるのでおすすめですよ。
無料で登録できるものがほとんどなので、フリーランスとしての活動をはじめたら登録しておいて損はないと思います。
ただ、クラウドソーシングサイトでは個人からの依頼も多いため一般的には1回きりの契約です。
他の手段で得られる仕事に比べて報酬は低い傾向にあり、継続して稼げないというデメリットもあります。
「初心者だからまずは経験を積みたい!」という方には、クラウドソーシングサイトがおすすめです。
<おすすめのクラウドソーシングサイト>
クラウドワークス
クラウドワークスは有名な大手クラウドソーシングサイトです。イラストレーターの仕事だけでなく多様な仕事の依頼が集まります。イラストレーター向けにはキャラクターイラスト、商品やサービスのイメージイラスト、バナーやロゴなどさまざまな仕事があります。
PANDA GRAPHICS
PANDA GRAPHICSは、イラスト制作に特化したクラウドソーシングサイトです。ゲームのキャラクターイラストに関する案件が多く、大手企業の案件や版権作品に携わる機会もあります。
知人・友人から仕事を紹介してもらう
フリーランスのイラストレーターが仕事を獲得する方法として、意外と多いのが知人・友人からの紹介です。
フリーランスになったことを周囲に公言しておくと、イラストレーター仲間や、友人などから仕事を紹介してもらえることがあるのです。
知人や友人から仕事を紹介してもらうのはクラウドソーシングサイトなどで他人から仕事を獲得するのと違い、お互いに信頼関係があります。
トラブルも起きにくいと思うので、安心できますよね。
フリーランスになったばかりでなかなか仕事を獲得できない場合、まずは知人や友人から仕事を紹介してもらって実績を積んでいくのもよいと思います。
ストックイラストサイトを活用する
ストックイラストサイトとは、自分が描いたイラストを登録して半永久的に販売できるサービスです。
具体的には、「PIXTA」や「イラストAC」のようなストック素材サイトで配布されているイラストのことをいいます。
こうしたサイトに向けてイラストを制作・販売するのも、フリーランスのイラストレーターとして活躍していくひとつの方法です。
ただストックイラストで安定した収入を得るためには、イラストをたくさん書く必要があるため、十分な稼ぎを得るまでには時間がかかります。
また、どのようなイラストの需要が高いかなども考えなければいけません。
1回の利用で受け取れる報酬は通常の仕事よりも少ないのですが、その後もイラストが利用されるたびに利用料が支払われます。
働いていない時間にも収入が積み重なっていくのがストックイラストのメリットです。
また、イラストレーターは基本的にクラウドソーシングからの依頼をもとにイラストを作成しますが、ストックイラストには決まりがないので自由に描けますよ。
さらにストックイラストを活用すれば、自分のイラストが多くの人に見てもらえるきっかけになります。そこで自分の作品を気に入ってもらえれば、次の仕事につながる可能性があります。
収入を得る目的だけでなく、自分のイラストを世に発信する目的で登録してみてもよいですね。
<おすすめのストックイラスト>
コンテストに応募する
世の中では、イラストコンテストがたくさん開催されているのを知っていますか?
そのようなコンテストやコンペで入賞すると、イラストが商品化されたり賞金がもらえたりします。
また、コンテストで入賞した場合は、プロフィールなどに記載してクライアントにアピールできます。
クライアントからの注目度も集まり、他の仕事にもつながる可能性があります。
コンテストの情報は、日本最大級のコンテスト情報サイト「登竜門」や「公募ガイドONELINE」などで探せますよ。
自分の実力をアピールする大きな材料にもなるので、時間に余裕がある方はチャレンジしてみてもよいかもしれませんね。
SNSやブログで発信する
SNSで自分のイラストの投稿をしたり、イラストレーターとしての情報や自分のポートフォリオを載せるのも、仕事を獲得するのに効果的。
発信することでファンが増えたり、出版社担当などの目に留まることもあるのです。
そうすると仕事を獲得するきっかけにつながります。
直接つながりのある人だけでなく、作品を通じて多くの人に自分の強みや魅力をアピールできます。
実際にSNSがきっかけで、売れっ子イラストレーターとなった人も少なくないのですよ。
イラストレーターがポートフォリオの発信によく利用しているサイトは「foriio」や「REATORS BANK」などです。
「foriio」はクリエイターのポートフォリオが集まるサイトです。
作品の追加が簡単で、PSD、AI、PDF、TIFF、WEBPの画像変換に対応しています。
作品をどのように制作したのかなどの作品にまつわるストーリーも書けるので、あなたの考えた方やイラストに対する思いなどをより知ってもらえます。
CREATORS BANKもクリエイター向けのポートフォリオサイトです。
ランキング形式でクリエイターを紹介しているので、上位を目指して作品づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。
毎月テーマが決められて作品が募集されており、ピックアップされた5作品には「Amazonギフト3,000円分」「オリジナルグッズ制作」の賞品がプレゼントされるみたいですよ。
その他、FacebookやInstagram、Twitterなどの身近なSNSで情報発信するのもよいと思います。
また、自分でコンテンツを考えてSNSの他にブログなどで発信できるイラストレーターは、企画力もあるのでかなり強いです。
自分でブログを運営する場合は、アフィリエイトなどで収入を得ることもできます。
SNSやブログでの発信は手軽に自分の強みや魅力をアピールでき、仕事の獲得にも繋がるので、フリーランスのイラストレーターは必ずやったほうがよいと思います!
エージェントを活用する
最近フリーランスという働き方が増えてきていると同時に、フリーランス向けの求人も増えてきました。
フリーランス向けの求人はクラウドソーシングサイトでも探せますが、手軽に利用できる反面、安定して仕事を獲得し続けるのは少し難しいです。
安定して高単価の仕事を獲得し続けるためには、フリーランス向けのエージェントサービスを利用するのがおすすめ。
エージェントサービスは、大手企業から直接受注した高単価の案件を豊富に取り扱っているのです。
さらに、条件の交渉や契約手続きなどもエージェントがサポートしてくれます。
「フリーランスになったばかりで交渉できるか不安…」「クライアントとの商談が苦手…」という方にとっては安心ですよね。
おすすめのフリーランス向けのエージェントは、こちらを参考にしてみてください。
イベントや交流会に参加する
イラスト関連のイベントや交流会に参加することも、人脈が広がり仕事を獲得するチャンスにつながります。
イラストレーター向けのイベントや交流会を探す際は「こくちーずプロ」を活用するのがおすすめ。
「こくちーずプロ」はさまざまなセミナーや勉強会、イベントを検索できるサイトです。
イラストレーターのイベントや交流会だけでなく、経営や就活、スポーツに特化したものなど幅広いジャンルがあります。
イベントや交流会を探す際はジャンルだけでなく、開催日や開催場所、「オンライン」「オフライン」といった開催形態など自分が探したい条件に絞って検索できます。
「イラストレーター」と検索するとたくさんでてくるので、気になる方は調べてみてくださいね。
また、Twitterなどで「#クリエイター交流会」「#イラストレーターイベント」などと検索するだけでも、さまざまな交流会やイベントが探せます。
まとめ
この記事では、フリーランスのイラストレーターの平均年収や単価相場、会社員との違い、フリーランスが仕事を獲得する方法を解説しました。
フリーランスのイラストレーターの働き方がイメージできたでしょうか。
イラストレーターのフリーランスは平均的な給料や年収は驚くほど高いというわけではありませんが、イラストを描くことが好きな人にとってイラストを描いて収入を得られるのはやっぱり魅力的ですよね。
ただ、好きという気持ちだけで高収入を目指すのは厳しいかもしれません。
最初はそれほど稼げなくても、コツコツ努力してスキルアップして実力をつけていくのが大切です。
また、フリーランスの一番難しいところは、自分自身で仕事を探して獲得しなければいけないところ。
そこに不安を抱えている方も多いと思います。
しかし、意外と仕事を獲得するチャンスは多いのですよ。
今回はフリーランスのイラストレーターが仕事を獲得する7つの方法を紹介しました。
- クラウドソーシングを活用する
- 知人や友人から仕事を紹介してもらう
- ストックイラストサイトを活用する
- コンテストに応募する
- SNSやブログで情報発信する
- エージェントを活用する
- イベントや交流会に参加する
思いがけないところで仕事につながったりもするので、ぜひこの記事を参考にして仕事を獲得するチャンスを増やしてみてください。
フリーランスのイラストレーターになりたいと思った方は、この記事をきっかけに1歩踏み出してくれたらとてもうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
質問や感想があればご記入ください