株式会社日本デザイン(本社:東京都池袋、代表:大坪拓摩(おおつぼ・たくま))では、2021年7月より、1on1に代わる制度「3on1」を実施しています。この3on1では、新入社員が3名同時に集まり、飲み会や日頃の雑談では話せない仕事での悩みをマネージャーに相談することで、悩みの解消だけでなく、同期間の理解を深めることにも繋げています。
実施背景
社会人になったばかりの新入社員は、自分の仕事に対する不安や人間関係の悩みがつきません。そういった悩みを、既に社会で活躍している上司に相談したいと思いつつ、「忙しそうだな」という理由から、自分の中で溜め込んでしまう新入社員の方もたくさんいます。コロナ禍におけるリモートワークによって、その傾向はますます強くなっています。
弊社においても、飲み会や雑談をする機会はありながらも、仕事における課題や悩み、不安を打ち明けられず、抱え込んでしまっている新入社員が見受けられました。
そこで、そのような仕事における不安や悩みを解消すべく、マネージャー社員1名と新入社員3名で対話をする3on1という制度を導入いたしました。
一般的に、社員1名とマネージャー1名の1対1で面談を行う1on1が主流ですが、3on1という形式で行うことで、新入社員がお互いの悩みを知り、相互理解を深めるといった狙いもあります。
3on1による効果
3on1を受けている新卒15名に対し、「3on1によってどんな効果を感じていますか?(1つのみ選択可)」と質問したところ、右記のような回答が得られました。
【調査概要】
●調査対象
2021年4月に弊社に入社した新卒社員15名
●調査方法
Googleフォームによるアンケート
●調査期間
2021年9月21日〜2021年9月27日
1on1ではなく、3on1で行うメリット3つ
1on1の代わりとして3on1を導入したことで、どんなメリットがあったのか、新入社員15名と、3on1を担当するマネージャーに質問したところ、下記の回答が得られました。
●新入社員
・同期の悩みを聞いて、自分だけが悩んでいるわけではないと知り、気持ちが楽になった
・お互いに弱みを見せ合うことで、同期への理解が深まった
・同期の悩みに対するアドバイスが、自分の悩みの解決にも役立った
・1on1よりも上司と話しやすい
・いつもは平気そうに見えるが実は悩んでいた同期の姿を知り、普段の声かけが変わった
●マネージャー
・他の同期の悩み相談も聞くことで、今はまだぶつかっていなくても、今後悩むかもしれない悩みに対する対策法を事前に学ぶことができている
・1on1よりも必要とする時間が少ないため、忙しい時でも社員の相談に乗ることができる
3on1担当マネージャーの声
マネージャー 久保なつ美
今年の7月から始めた3on1ですが、悩みの解消だけでなく、社員同士の横の繋がりを強めることにも繋がっていたりと、予想以上の効果が得られていると思います。社会人1年目は悩むことも多いかと思いますが、自分一人で抱え込んでいると、どうしても悩みが大きくなってしまいがちです。3on1を通して、新入社員が一人で悩みを抱え込まずに相談できるようになってくれたらいいですね。3人同時に実施する3on1では、得られる気づきや学びもたくさんあると思います。そういった学びを自分たちで共有することで、3on1がなくても自分たちで悩みを解決できるようになってくれたら嬉しいです。