今起業するなら、どんな業種・職種がおすすめなのでしょうか。
働き方の多様化が進む現代、起業への関心も高まってきていますが、いざ起業するとなると何から始めたらよいのかわからないといった方も多いでしょう。
そこで本記事では、今起業を検討している方に向けて、起業の現状や人気を踏まえたおすすめの業種・職種や、起業を成功させるためのポイントなどを紹介します。
ぜひ、起業の実現・成功に向けて一歩を踏み出すための参考にしてください。
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今起業に人気の業種トップ5

まずは、現在の起業のトレンドを確認しておきましょう。
中小企業庁の「2024年版 小規模企業白書」によると、個人や小規模企業における開業率の高い業種のトップ5は以下のようになっています。
業種 | 職種例 | |
1 | 宿泊業、飲食サービス業 | ・ゲストハウス ・カフェ ・キッチンカーなど |
2 | 学術研究、専門・技術サービス業 | ・各種コンサルタント ・セミナー講師 ・ファイナンシャルプランナー ・士業など |
3 | 不動産業、物品賃貸業 | ・レンタルスペース ・シェアオフィス ・物品レンタルなど |
4 | 情報通信業 | ・WEBサイト制作 ・WEBデザイン ・システムエンジニア ・コンテンツ販売など |
5 | サービス業 | ・家事代行 ・各種シッター ・パーソナルトレーナーなど |
個人や小規模企業の起業では、大手企業のように多様な顧客ニーズを網羅的にカバーするようなサービスの適用は難しいのが実情です。
そのため、専門的な知識やスキルを持つ人が、細かい顧客ニーズにていねいに向き合えるような業種での開業が人気を博しています。
今起業するのにおすすめの業種の傾向

では、今から起業するならどのような業種を選べばよいのでしょうか。
ここからは、今起業するのにおすすめの業種の傾向を具体的に紹介します。
業種の傾向1:市場規模が成長し続けている
起業を検討する際に重要な指標のひとつとなるのが、市場規模の成長度合いです。
成長市場では新たなビジネスチャンスが生まれやすく、事業の拡大も期待できます。
近年、特に注目されている成長市場には、以下のようなものが挙げられます。
- テクノロジーの進化の影響が大きい市場(IT関連など)
- 少子高齢化や働き手不足を補完できる市場(介護や託児サービス、輸送関連など)
- 個人のライフスタイルや価値観の多様化に対応できる市場(美容やヘルスケア、エンターテインメント関連など)
業種の傾向2:融資や支援金をもらいやすい
起業を成功させるためには、資金調達も重要な要素です。
金融機関やクラウドファンディングなどからの融資を期待するのであれば、先ほど紹介した成長市場のような事業拡大を見込める業種や、独自性が高く需要が高いサービスなどでの起業が有利でしょう。
また、近年は国や自治体による起業支援策も充実しています。
例えば、地域活性化や環境問題、IT技術の活用といった政策との関連が深い分野は支援を受けやすい傾向にあり、支援金が起業決断の後押しにつながるケースも少なくありません。
業種の傾向3:少ない初期投資で始められる
起業では「小さく始めて大きく育てる」ことが大切だといわれます。
なぜなら、初期投資にかける費用が少なければ、万が一事業がうまくいかなかった場合にも、リスクを最小限に抑えられるためです。
まずは自分ひとりでカバーできる規模からビジネスを始め、状況に応じて拡大していけるのが理想です。
今起業するのにおすすめの業種3選

ここからは、起業におすすめの業種の傾向を考慮したうえで、今起業するのにおすすめの業種を3つ厳選して紹介します。
おすすめなのは、以下の3業種です。
- 情報通信業
- サービス業
- 学術研究、専門・技術サービス業
それぞれ詳しく確認していきましょう。
情報通信業
情報通信業は、市場の成長性と初期投資の少なさから起業におすすめしたい業種です。
情報通信業はインターネットが普及した現代社会において必要不可欠なインフラであり、技術革新のスピードも非常に速い分野で、AIやIoT、クラウドサービスなどの分野は今後もさらに成長していくでしょう。
そしてこれらの成長は、多岐にわたるWEB関連事業にもさまざまな変化をもたらすはずです。
そのため、新しいビジネスチャンスが生まれやすい業種だと予想できます。
また、情報通信業は比較的少ない初期投資で始められる点も魅力です。
インターネット環境とパソコンがあれば始められるサービスが多く、店舗や事務所を構えるコストと心理的負担を抑えられます。
サービス業
サービス業は、人々の多様なニーズに応えて幅広いビジネス展開が期待できる業種です。
顧客ニーズと市場の成長性をしっかりと見極められれば、ビジネスチャンスを掴みやすい業種といえるでしょう。
近年では、個人のライフスタイルや価値観の多様化、少子高齢化の進行、働き方の変化などに伴い、パーソナルなサービスや支援へのニーズが高まっています。
また、サービス業では起業者のスキルや経験を活かしやすい点も特徴で、特定のスキルや経験を持つ人は、それを活かした専門的なビジネスを展開できます。
さらにサービス業をオンライン上で行う場合には、情報通信業と同じように初期費用や心理的負担を抑えられる点もポイントです。
学術研究、専門・技術サービス業
学術研究、専門・技術サービス業は、高度な知識やスキルを活かして、専門性の高いサービスを提供する業種です。
サービス業と同様に人々の多様なニーズに応えられるため、成長性の高い市場でのビジネスチャンスは多いと期待できます。
また、資格の保有や専門性の高さは、信頼にも直結しやすいため、融資が受けやすい傾向も見られます。
近年では、この業種でもオンラインを活用するサービスが増えてきました。
そのため、もともと持っている資格や専門スキルがオンライン上で事業展開できるものであれば、比較的少ない初期投資で始めやすいというメリットも享受できます。
今起業するのにおすすめの職種【おすすめの業界から厳選】

続いてここでは、先ほど紹介した3つの業界(情報通信業、サービス業、学術研究、専門・技術サービス業)それぞれのなかからおすすめの職種を厳選し、紹介します。
職種 | 業種 | おすすめ理由 |
WEBデザイナー | 情報通信業 | ・顧客ニーズが高い ・ワークライフバランスを実現しやすい |
家事代行サービス | サービス業 | ・需要が拡大傾向にある ・安定した収入を得やすい |
オンライン塾講師 | 学術研究 専門・技術サービス業 | ・需要が拡大傾向にある ・初期投資が抑えられる |
情報通信業のなかで特におすすめの職種
情報通信業のなかで今から起業するのにおすすめしたい職種は、WEBデザイナーです。
WEBデザイナーとは、専用ツールを使って画像の生成や加工を行うことで、WEBページやWEB広告などを制作する職種です。
近年、特にIT分野での起業が注目されていますが、なかでも視覚的な表現を通じて顧客ニーズに貢献できるWEBデザイナーは、今起業するのに適した職種だと考えられます。
また、WEBデザイナーはオンライン上での起業も可能で、ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい職種でもあります。
起業を機に、仕事とプライベートの両立を図りたい方にもおすすめです。
サービス業のなかで特におすすめの職種
サービス業のなかで今から起業するのにおすすめしたい職種は、家事代行サービスです。
家事代行サービスとは、利用者に代わって家事を行うサービスで、掃除や洗濯、料理などの一般的な家事から、犬の散歩や買い物といった一部のニーズにのみ応えるものまで、さまざまな形態が存在します。
家事代行サービスは、共働き世帯の増加や高齢化などを背景に、今後も需要の増加が見込まれる職種です。
また、定期的な利用が見込まれるため、安定した収入を得やすい点もおすすめの理由として挙げられます。
学術研究、専門・技術サービス業のなかで特におすすめの職種
学術研究、専門・技術サービス業のなかで今から起業するのにおすすめしたい職種は、オンライン塾講師です。
オンライン塾講師はインターネットを通じて生徒に学習指導を行う仕事で、自分の専門知識を活かしつつ、場所を問わず働けるため、近年人気が高まっています。
現在、教育のオンライン化が進み、オンライン塾の市場は拡大傾向にあります。
そのため、オンラインで質の高い指導を提供できれば、全国どこからでも生徒を受け入れることが可能です。
また、パソコンとインターネット環境があれば自宅や好きな場所で開業できるうえ、オンライン教材やツールを活用することで教材費も抑えられます。
実店舗型の学習塾より少ない初期投資で始められる可能性が高い点も魅力です。
起業を成功させるために押さえておきたい3つのポイント

今起業するのにおすすめの職種を紹介しましたが、あくまでも今の起業事情を考慮した結果であり、すべての人にマッチするというわけではありません。
そこでここでは、起業を成功させるための職種選びで押さえておきたいポイントを紹介します。
主なポイントは、以下の3つです。
- 自分のスキルや経験を活かせる職種を選ぶ
- 小さく始められる職種を選ぶ
- 需要が見込めて競合が少ない職種を選ぶ
成功ポイント1:自分のスキルや経験を活かせる職種を選ぶ
起業を成功させるためには、自分のスキルや経験を活かせる職種を選ぶことが重要です。
得意なことや経験のある分野で起業すれば、専門知識やノウハウを最大限に活かし、質の高いサービスを提供できます。
また、自分の得意なことであれば、情熱を持って取り組めるでしょう。
情熱は、困難な状況でも諦めずに努力を続ける原動力となるため、起業では欠かせない要素になります。
成功ポイント2:小さく始められる職種を選ぶ
小さく始められる職種を選ぶことは、起業のリスクを軽減し、持続可能な事業運営を実現するための重要な戦略です。
初期投資やリスクを抑えることで、金銭的にも心理的にも余裕を持って事業を運営できます。
初期投資を抑えるためには、オンライン上での起業が理想です。
それが難しい場合でも、自宅や小規模オフィスで始められる職種を選ぶことで、初期費用を抑えられます。
また、在庫を持たないビジネスモデルや、受注生産型のビジネスモデルの選択も視野に入れておきましょう。
小規模から始め、徐々に事業規模を拡大することで、リスクを分散できます。
成功ポイント3:需要が見込めて競合が少ない職種を選ぶ
起業を成功させるためには、顧客ニーズを的確に把握し、競争の少ない分野で事業を展開することが重要です。
いくら市場の成長性や顧客ニーズは見込めても、すでに競合が多数存在するような職種では、成功の可能性は低減してしまいます。
需要が見込まれるうえに競合が少ない職種を選ぶことで、市場での優位性を確立できます。
リサーチを徹底し、特定の顧客層やニーズに特化したニッチ市場を開拓できれば理想です。
今から起業するための具体的な流れ【4ステップ】

ここからは、実際に起業する際の具体的な流れを紹介します。
事前に流れをイメージしておくと、スムーズな起業を実現しやすいでしょう。
起業の際には、主に以下の4つのステップをクリアしながら進むことになります。
- ステップ1:起業の目的を明確にする
- ステップ2:起業アイデアやビジネスモデルを検討する
- ステップ3:事業計画書を作成する
- ステップ4:資金を準備する
ステップ1:起業の目的を明確にする
起業の目的を明確にすることで、事業の辿り着く先(ゴール)を設定しましょう。
明確な目的があれば、困難な状況でも迷わずに進むことができます。
反対に、目的があいまいなままでは事業の方向性が定まりません。
そのため、自分の価値観や特徴、これまでの経験などを振り返り、起業の動機や目的を明確にすることは欠かせない作業だといえます。
また、目的を具体化することで事業計画や戦略を立てやすくなる点もメリットです。
短期的な視点だけでなく、「5年後、10年後にどのような事業を築きたいのか」といった長期的な視点を持つことで、より有効なビジョンが描けます。
ステップ2:起業アイデアやビジネスモデルを検討する
起業の目的が明確になったら、次は具体的な起業アイデアやビジネスモデルを検討するフェーズです。
まずは自分のスキルや経験、興味関心を活かせるものを中心に、起業アイデアを挙げていきましょう。
その後、市場のニーズや競合の状況をリサーチ・分析し、実状と起業アイデアを照らし合わせながら、独自の価値を提供できるビジネスモデルを構築していくのがおすすめです。
起業アイデアやビジネスモデルの検討は、試行錯誤の連続です。
柔軟な発想と客観的な分析を繰り返すことで、成功に近づくビジネスモデルを構築できます。
ステップ3:事業計画書を作成する
続いて、事業計画書を作成します。
事業計画書とは、事業の事業概要や経営戦略、資金計画などを記した書類のことです。
事業の全体像を明確にして目標達成に向けた道筋を示すだけでなく、資金調達やパートナーシップ締結時の信頼性を証明する役割も果たします。
事業計画書を作成する際には、客観的なデータを基に論理的かつ具体的に記述することや、関係者に伝わりやすいように図表やグラフなどを活用することが重要です。
また、作成したら終わりではなく、定期的に見直し、市場の変化や事業の進捗状況に合わせて修正することで、より有用なものにできます。
ステップ4:資金を準備する
資金調達は、起業の成功を左右する重要な要素のひとつです。
安定的な事業運営を実現するためには、起業までに計画的に資金を準備しておかなければなりません。
自己資金だけでなく、融資や支援金などさまざまな資金調達方法を検討するとよいでしょう。
融資を受ける場合は、事業計画書や財務諸表などの必要書類を準備する必要があります。
補助金・助成金を申請する場合は、募集要項を確認し、申請書類を作成しましょう。
また、ビジネスが軌道にのるまでに時間がかかることも考えられます。
そのため資金計画を策定する際には、初期費用だけでなく数ヶ月分の売上や費用の予測を立てる点もポイントです。
【成功させるためには】起業後も学び続ける姿勢が大切

ここまで起業にまつわる現状やポイントなどを解説してきましたが、最後にお伝えしたいのは、「事業を開始したら起業は完了」というわけではないということです。
むしろ、そこからが本当の始まりだといえます。
市場は常に変化し、技術も日々進化しています。そのため、事業を成功にみちびくためには、起業後も技術や市場について学び続ける姿勢が不可欠です。
ニーズや時代の変化に柔軟に対応することで、事業を適応させることができます。
新しい技術やビジネスモデルを習得し、事業に取り入れることで、競争力を保ち、さらに向上させることができるのです。
さらに専門性が求められる分野では、知識を深めることも欠かせません。
場合によっては、新たな知識やスキルの習得も必要でしょう。
しかし、こうした学習や挑戦を続けることで経営者としての自信が深まり、新たな挑戦への意欲が湧いてきます。
常に学び続ける姿勢を持ち、変化に適切に対応しながら事業を発展させていきましょう。
まとめ

今回は、「今起業するならどんな業種・職種がよいのだろう」とお悩みの方に向けて、起業を取り巻く現状やおすすめの業種・職種などを解説しました。
今起業するのにおすすめの業種と職種は、以下のとおりです。
- 情報通信業:WEBデザイナー
- サービス業:家事代行サービス
- 学術研究、専門・技術サービス業:オンライン塾講師
ただし、これはあくまでも現状や傾向を踏まえたうえでのおすすめであるため、自分に合った業種・職種を判断するためには、自分のスキルや経験などとも照らし合わせて検討する必要があります。
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