フリーランスとしてサービスを運営していくと、色々な課題に直面することがあります。
「トラブルに遭わないか不安」
「クレームを言われたらどうしよう……」
「リピートしてもらえるだろうか……」
などなど、不安に感じることは多いかもしれませんが、運営をスムーズに進め、リピーターを獲得するために意識すべきポイントは、実はとてもシンプルです。
それは「効率化」と「丁寧な対応」の2つ。
この2つを柱として運営に取り組むことで、日々の作業がスムーズになり、お客様との信頼関係が深まり、長く愛されるフリーランスを目指しましょう!
運営で意識すべき「効率化」と「丁寧な対応」
作業をスムーズに進める「効率化」
フリーランスとして、「WEBデザイン」や「ライティング」「マーケティング」「広告運用」「動画編集」などのサービスを運営する際、「効率」を意識するのはとても重要です。
無駄な時間や労力を減らすことで、あなた自身の負担が減るだけでなく、お客様により良いサービスを提供する時間を増やせます。
当たり前のことですが、フリーランスには「残業」という概念はありません。1つの案件を10時間で終わらせようが10日間かけようが、報酬としてもらえる金額は変わらないのです。
効率化のヒント
- ツールの活用:顧客管理ツールやタスク管理アプリを導入して、情報を一元管理する。
- テンプレート化:よくある質問への返信や定型業務をテンプレート化して迅速に対応できるようにする。
- 時間管理の徹底:必要なタスクの優先順位を明確にして、時間の無駄を減らす。
1つ1つは小さな工夫ですが、積み重ねることで作業にかかる時間を短縮し、質の高いサービス提供にも繋がります。
お客さんとの信頼を築く「丁寧な対応」
長期案件を依頼されたり、リピートしてもらうためには、お客様との信頼関係が欠かせません。
その鍵となるのが「丁寧な対応」です。特別なことをする必要はありませんが、以下のポイントを意識するだけでお客様の印象は大きく変わります。
丁寧な対応のポイント
- 迅速な返信:お問い合わせに対して迅速に対応することで、「ここは安心して頼れる」と感じてもらえます。
- 言葉遣いとトーン:お客様が心地よく感じられる柔らかい言葉遣いや親しみやすいトーンを心がけましょう。
- フォローアップ:購入後やサービス利用後に一言感謝のメッセージを送ることで、印象が格段に良くなります。
フリーランスに限らずですが、依頼を続けてもらううえで「対応が丁寧」と感じてもらえることは重要です。こうした積み重ねがリピーターの獲得に直結します。
ステップ1:効率アップのための作業のコツ
ここからは、具体的に効率アップしていくためのコツをご紹介しますね。
便利ツールを駆使する
日々の作業をスムーズに進めるためには、便利なツールも活用していきましょう!
- テンプレートを作っておく
例えばデザインをゼロから作成するのは時間がかかりますが、テンプレートを事前に用意しておけば、ちょっとした変更だけで仕上げられます。
例えば、SNS投稿用の画像テンプレートを準備しておけば、日々の更新作業が格段にスピードアップします。 - タスク管理/スケジュール管理を研究する
フリーランスは、やるべきことがたくさん。タスクの漏れが起きないように管理を徹底しましょう。
人それぞれ自分に合った管理方法は異なります。
紙の手帳で管理したり、Googleカレンダーで管理したり、有料のWEBツールに課金したり、自分に合う方法を探してみてくださいね。 - 「ユーザー辞書」を活用
「お世話になっております。〇〇です。」といった挨拶文や「株式会社△〇△〇 ×××部の☆☆様」など、やり取りの多いクライアントさんのお名前やいつも使う文章をユーザー辞書に登録しておくと便利です。
1日のスケジュールを工夫しよう!
スケジュールの組み方次第で、効率は大きく変わります。
以下は、効率アップを目指した1日のスケジュール例です。
- 午前中:クリエイティブ系の作業(集中時間を確保)
朝は頭がすっきりしているため、クリエイティブな作業を優先しましょう。デザインや文章作成、企画立案など、集中力を必要とする業務に最適な時間帯です。 - お昼休憩:リフレッシュタイム
作業効率を維持するためには、しっかり休むことも重要です。軽いストレッチや散歩を取り入れると、午後も集中力が続きやすくなります。 - 午後:クライアント対応(メールや修正対応)
午後は比較的エネルギーが落ち着いているため、クライアントからのメール返信や細かい修正対応など、優先度の高いタスクに時間を充てると効果的です。 - 夕方:翌日の準備と振り返り
一日の終わりには、次の日のタスクを整理し、振り返りをおこないましょう!
「明日は何をするべきか」が明確になり、無駄のないスタートを切ることができます。
また、1日の始めにはその日にやるべきタスクを洗い出し、スケジュールを立てておきましょう。
時短/効率化のテクニックも試そう
- ポモドーロ・テクニック
25分作業+5分休憩をくりかえすポモドーロ・テクニックという方法があります。
集中力が続かない方はぜひ、こういったテクニックも活用してみてくださいね。 - 自動化
定期的な作業は、可能であれば自動化(スクリプトやツール)させましょう。
AIツールに頼るのもおすすめです。 - 優先順位
朝一番に「その日の最重要タスク」から取り掛かるという方法もおすすめ。
納期が近い案件など、最重要タスクを片付けることで、すっきりした状態で他のお仕事を進めることができます。 - 集中できる音楽を聴く
YouTubeで「リラックス音楽」「集中できる音楽」など調べると、集中力アップに適した音楽がたくさん出てきます。
他にも仕事を効率的に進める方法はたくさんあるので、仕事をする中で色々試してみてくださいね。
ステップ2:お客さんに満足してもらうコツ
お客さんに「またお願いしたい!」と思ってもらうためには、仕事の質だけでなく、対応の丁寧さや気配りも大切です。
仕事の途中で連絡しよう
お客さんに進捗を共有することで安心感を与え、信頼関係を築くことができます。
- 例:進捗を共有する
「こんな感じで進んでいます」とデザインの途中経過や作業の一部を見せるだけでも、お客さんは安心します。
クライアントさんとの信頼関係が築けるまでは、3割・5割・8割それぞれで進捗を報告しておくと安心です。 - 小さなことも相談する
「色合いはこちらで問題ないでしょうか?」「こんなイメージであっていますか?」など、作業中に気になる点を確認すると、お客さんは「自分の意見を尊重してくれている」と感じるはずです。
納品後もフォローしよう
納品が終わってからの対応も、お客さんの印象を左右する重要なポイントです。
- 例:納品後の一言メッセージ
「デザインは問題なく使えていますか?」と一言送るだけで、相手の印象は大きく変わります。こうしたフォローアップは、「この人にまた頼みたい」と思ってもらえるきっかけになります。 - 簡単なアフターケア
納品後にちょっとした修正が発生しても、柔軟に対応することで信頼度がアップします。
「小さな修正なら無料で対応します」という姿勢があると、次回の依頼にもつながりやすいです。
ステップ3:リピーターを増やす工夫
一度依頼を受けたお客さんが「次もこの人にお願いしたい!」と思うための仕掛けを考えましょう。
リピーターを増やすことで、安定的な仕事につながります。
次の提案をしてみる
お客さんに新たな価値を提案することで、継続的な依頼につながります。
定期契約を提案する方法
お得感をプラスした定期契約は、リピーターを増やす有効な手段です。
- 例:月額プランを提案する
「毎月3枚のバナーを作るプランを月額○○円で提供します」といった形で定期的な契約を提案しましょう。お得感を出すために、「単発で依頼するよりも10%お得です」といった工夫を取り入れると効果的です。 - セットプランを作る
「バナー3枚+SNS用画像3枚のセットプラン」を提示すると、お客さんのニーズに応じた提案ができ、契約率がアップします。
まとめ:長く続けるために意識したいこと
最後に、運営を続ける中で意識すべきポイントを整理します。
「またお願いしたい」と思われるために大事な3つのこと
- 効率化
タスクの管理,進め方を工夫することで効率化を狙いましょう。 - こまめな報告・連絡・相談
フリーランスこそ「報連相」を徹底しましょう - 納品後も気にかける
フォローアップのメッセージや小さな修正対応で、他のフリーランスとの差別化や信頼度をさらに高めることができます。
フリーランスには失敗やトラブルはつきものです。
うまくいっているように見えるフリーランスの方も、必ず何らかのお客さんとのトラブルや大きな失敗を経験したことがあるはずです。
大事なのは、ミスしたときにすぐカバーすること、そしてミスやトラブルは誰しも経験するものだと割り切って落ち込みすぎないこと。
1歩ずつ成長しながら、お客さんから長く愛されるフリーランスを目指しましょう!