はじめに:なぜ「売れるサービス」を作ることが大事なのか?
「能力/スキルさえあれば仕事が取れる」という考えは、半分正解で半分間違い。
「デザインができる」「動画編集ができる」「SNSが運用できる」「WEBライティングスキルがある」だけでは、仕事が自然と増えるわけではないのです。
単にスキルがあるだけではなく、お客さんが本当に欲しいと思うサービスを提供することが、あなたが「売れっ子フリーランス」として成功していくカギになります。
たとえば、あなたがカフェを経営しているとします。
新しく「オシャレなメニュー表を作りたい」と考えたとき、どんなデザイナーに依頼したいと思いますか?
例えば…
- 自分の要望をしっかりヒアリングし、理解してくれる人
- カフェのコンセプトやターゲット層を考慮した提案をしてくれる人
- 過去に似たプロジェクトを手掛けた実績がある人
などなど。
単に「バナーが作れます」「YouTube動画の編集ができます」と言われるより、これらのポイントを押さえたデザイナーに頼みたくなるはずです。
なぜなら、そのほうが自分のイメージ通り、もしくはそれ以上の成果物を得られる期待が高まるから。
これと同じことが、他のどんなスキルやサービスにも当てはまります。
単なるスキル提供者ではなく、お客さんの「欲しい!」を引き出して、それに応えることができること。それが「売れるサービス」を作るということなのです。
この特典では、そんな「売れるサービス」を作るための考え方やアプローチについて具体的に解説していきます。
考えるワークも用意しているので、一緒に考えながら読み進めてみてください。
ステップ1:どんなお客さんに売るかを決めよう
ターゲット設定の簡単な3つの質問
①誰に?
例:小さなお店のオーナーさん、ネットショップを始めたい個人事業主さん など。
②何を作る?
LP(ランディングページ)、バナー、LINEのリッチメニュー など。
③どんな悩みを解決する?
「お店の魅力が伝わるデザインが欲しい!」
「売り上げを上げたい」
ワーク
あなたは個人事業主(フリーランス)として、何を売っていきますか?
それは誰のどんな悩みを解決するものですか?
①誰の?
②何を作る?
③どんな悩みを解決する?
※考えるのが難しい方は「ターゲットにしない人」を考えてみましょう。
(例)こだわりが強すぎる人、返信が遅い人、お客さんのことを考えていない人
実例
- ターゲット例: 地元(宮崎県)を起点に活動する個人事業主の方
- サービス内容:バナー,ホームページ作成
たとえば、ターゲットを「地元を起点に活動する個人事業主の方」に絞った場合、集客はSNSでも良いですが、地元のコミュニティや交流会に参加するのが良いと決まりますね。
また、地元に貢献したい気持ちをプロフィールに綴っておけば、同じ想いを持つ個人事業主の方に共感してもらえるかもしれません。
さらに、ターゲットを絞ることで、お客さんの具体的な悩みが見えてきます。その結果、WEBデザイナーの方であればデザインと掛け合わせたら良いスキル(動画編集やマーケティング、ライティングなど)も見えてきますよ。
次のステップでは、ターゲットに響くサービスの作り方をさらに掘り下げていきます。
ステップ2:お客さんが選びやすいメニューを作る
ターゲットが決まったら、次は「どんなサービスを提供するか」を具体化します。
お客さんが選びやすいメニューを用意することで、依頼のハードルを下げることができます。
メニューは3つ用意すると選びやすい
「大」「中」「小」3つのプランを用意しましょう!
- 小プラン: SNS用バナー1枚
- 価格: 5,000円
- 手軽に依頼できる内容で、初心者にもおすすめ。
- 中プラン: ホームページ(トップのみ)
- 価格: 30,000円
- お店やサービスの紹介に特化したプラン。
- 大プラン: 簡単なECサイト
- 価格: 80,000円
- 本格的なプロジェクトに対応する高付加価値のサービス。
初心者が注意するポイント
- 値段設定は「頑張りすぎない金額」にする。
最初は実績を増やすために低めの価格からスタートし、経験を積んだら徐々にアップするのがおすすめです。 - プラン内容を明確に記載する。
例: 「修正は2回まで対応」や「納品は〇日以内」などのルールを明示すると、トラブルを防ぎやすくなります。
ワーク
メニューを大中小それぞれで考えてみましょう。
大プラン:
中プラン:
小プラン:
実例
ターゲットが「地元(宮崎県)を起点に活動する個人事業主の方」の場合、小プランとして「SNSで使えるバナー」を提供し、中プランとして「ホームページ」(トップページのみ)を作成します。
さらに、大プランとして「ECサイト」を提案することで、さまざまなニーズに応えられるメニューを作ることができます。
このようにメニューを分けることで、ターゲットの予算や目的に応じた提案が可能になります。
次のステップでは、サービスのクオリティを高めるための具体的なコツを紹介します。
ステップ3:最初のお客さんを見つけよう
メニューが完成したら、次は実際にお客さんを見つけるステップです。
最初のお客さんを見つけることは、実績を積むための重要な第一歩です。
ポートフォリオを作る
- 自分の作品をポートフォリオにまとめましょう。
- foriioなどのポートフォリオサイトに随時アップしつつ、オフラインの交流会には印刷したものを持っていくのがおすすめです。
SNSに実績/作品を載せてみる
- 実際の案件で作った作品でもOK!
例:「架空のLPを作ってみました」という内容を投稿する。 - サンプルを公開することで、興味を持った人から声がかかる可能性があります。
- 実績がある場合は、実績も掲載しましょう!
ただし、SNSに掲載しても良いかクライアントへの確認は必須です。
初めてのお客さんの見つけ方
- クラウドソーシングサイトを活用する
自分のスキルに合った仕事を探し、提案文で「できること」を具体的に伝える。 - 知り合いに声をかける
「無料で作成するので、実績として掲載させていただけませんか?」と身近な人に依頼してみる。
最初は無料や低価格でも、実績作りと経験値アップにつながります。 - 交流会に参加してみる
起業家交流会などに参加してみましょう。お客さんが見つかるのはもちろんですが、ターゲットがどんなサービスを必要としているのかの「市場調査」にも繋がりますよ。
ワーク
最初のお客さんをどこで探しますか?
正解不正解はありません。話すのが得意なら交流会、知り合いに起業していたり自分の事業を持っている人が多い場合は知り合いに声をかけるなど、自分に合った方法で最初のお客さんを探してみましょう。
実例
たとえば、Facebookで「WEBデザインを始めました」という投稿とともに制作した「架空セミナーのLP」を投稿したところ、コメント欄で「興味があります!」と連絡を受けたという事例があります。
その後、低価格ではあるものの初めての依頼を受け、納品後に満足したお客さんからの紹介や口コミでさらに依頼が増えたというケースも。
SNSに投稿するのは最初は少し勇気が必要かもしれませんが、行動を続けることで必ず成果が見えてきます。